有沢製作所JP:5208

時価総額
¥565.5億
PER
17.5倍
電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の製造・販売を行い、物流業務やゴルフ練習場の経営も手がける。

事業内容

有沢製作所は、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の製造・販売を行っています。これらの事業は、同社とその子会社13社、関連会社1社で構成されています。各事業に関連する商品の販売、物流、その他のサービスも展開しています。

電子材料セグメントでは、フレキシブルおよびリジットプリント配線板用材料を製造・販売しています。プリント配線板用ガラスクロスは子会社のアリサワファイバーグラスが製造し、フレキシブルプリント配線板用材料は新揚科技股份有限公司が手がけています。リジットプリント配線板は㈱サトーセンが製造・販売しています。

産業用構造材料セグメントでは、水処理用FRP製圧力容器を有沢製作所とその子会社が製造しています。航空機用ハニカムパネルやプリプレグは有沢製作所が製造し、引抜成形品は有沢総業が担当しています。㈱プロテックインターナショナルホールディングスは、水処理事業の経営管理を行っています。

電気絶縁材料セグメントでは、ガラスクロス・テープをアリサワファイバーグラスが製造し、有沢製作所が販売しています。電気絶縁用プリプレグは有沢製作所が製造・販売し、有沢総業と有沢樹脂工業も製造を行っています。

ディスプレイ材料セグメントでは、3D表示フィルターを有沢製作所が製造・販売し、カラーリンク・ジャパンが偏光利用部材を製造・販売しています。その他の事業として、有沢製作所は関連商品の販売を行い、有沢総業は物流業務とゴルフ練習場の経営を行っています。

経営方針

有沢製作所は、成長戦略として「創造」「革新」「挑戦」を掲げています。これに基づき、新たな価値を創造し、顧客満足度を高めることを目指しています。また、独創的な技術を活用して新事業を創出し、品質と生産性の向上を図ることで、企業体質を強化しています。さらに、社会・環境課題の解決に貢献し、持続的な成長を実現することを経営方針としています。

中長期的な経営戦略として、有沢製作所は人材を活かし、環境や社会の課題の改善に取り組むことで、企業価値を高めることを目指しています。事業戦略では、独自技術を用いた差異化製品の開発を進め、既存事業の深掘りと新規事業の拡大を図っています。具体的には、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の各分野で新製品開発と事業拡大を進めています。

財務戦略では、将来のキャッシュフローを生み出す事業への成長投資を行い、積極的な株主還元を実施しています。また、資本構成の最適化を探究し、資本効率の向上を図っています。さらに、社会・環境問題への取り組みを重要課題とし、脱炭素社会の実現、多様な人材の育成、循環型経済の推進、ガバナンスの充実を目指しています。

有沢製作所は、ROICを目標とする経営指標としており、2025年3月期でのROIC6%以上を目標としています。さらに、2030年3月期でのROIC8%以上を目指しています。気候変動への取り組みとして、2030年度に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの目標を掲げています。これにより、環境問題の解決と社会の価値創造を両立させることを目指しています。