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長谷川香料【JP:4958】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
長谷川香料は香料の製造・販売を主な事業とし、化粧品向けの香粧品香料から飲料や菓子向けの食品用香料・エッセンスまで幅広い製品を手がけています。同社は配合設計や試作を含む開発能力を持ち、原料調達から製造・販売まで一貫して行っています。
主要な顧客は化粧品メーカーや日用品メーカー、飲料・食品メーカーなどの消費財メーカーで、製品販売が収益の中心です。同社は国内に加え中国や東南アジア、米国に現地子会社を展開しており、地域ごとに販売拠点を持つことで収益基盤を多様化しています。
事業はフレグランス部門と食品部門に分かれており、フレグランス部門では香水や化粧品向けの香料や化粧品素材を扱います。食品部門ではエッセンス、油性・乳化・粉末香料、シーズニング、フルーツ加工品、天然色素などのラインアップをそろえ、顧客の用途に応じた製品供給と商品化支援を行っています。
経営方針
同社は中長期で連結売上高伸長率を年3.0%以上とする成長を掲げ、2028年9月期までに連結売上高営業利益率11.0%、連結売上高経常利益率12.0%を目標としています。直近の連結実績は売上高伸長率が2.6%にとどまる一方で、営業利益率は11.6%、経常利益率は12.6%と目標水準に近い改善を果たしており、同社は資本効率の向上や安定的な利益還元を通じて企業価値を高めることを目指しています。経営環境の変化に対応できる強靱な組織づくりと、顧客との長期的なパートナーシップ強化を成長の前提としています。
重点投資分野としては、食品分野とフレグランス分野での研究・技術開発を挙げています。食品では低糖・低塩・低脂肪食品に向けた「おいしさを保つ香料」や、食資源の代替に資する香料開発に注力し、フレグランスでは安全性・安定性を重視した新たな香りづくりで国内シェア拡大を狙っています。研究面では営業・マーケティングと連携するビジネスソリューション本部の下、重点分野を明確化して研究開発のスピードアップと基礎研究力の強化を進め、試作から配合設計まで一貫した開発力を差別化要因にしています。
新市場開拓と事業拡大はグローバル展開が柱で、米国・中国・東南アジアに経営資源を集中投入しています。米国ではT. HASEGAWA U.S.A.と2024年9月に連結子会社化したABELEIの販売・製造面のシナジーを早期に実現する方針で、中国では2024年12月に設立した平湖の生産拠点で供給体制を強化します。東南アジアでは2025年11月にベトナムのHoàng Anh社を子会社化し、マレーシアの工業団地での新工場建設も推進しており、現地生産・マーケティング・品質サービスを組み合わせて市場シェア拡大を図っています。
技術革新への取り組みでは、製造現場と研究所の両面で投資を進めています。工場の再構築や生産設備の更新で生産性向上と製造原価低減を図るとともに、臭気対策や温室効果ガス削減など環境負荷低減も同時に進めています。外部の知見や知的財産を活用した共同研究やアプリケーションラボでの現地試験により開発サイクルを短縮し、差別化された製品を迅速に市場投入することで、顧客の課題解決と持続的な成長を実現しようとしています。