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プレミアアンチエイジングJP:4934
事業内容
プレミアアンチエイジングは、主にスキンケアやヘアケア、インナーケア製品の開発・販売と、休養を支援するリカバリーウェア事業を手がける会社です。同社はクレンジングバームやオールインワン化粧品、サプリメントに加え、休養用ウェアなど複数の生活美容・健康関連商品を展開しています。
主要な顧客層は一般消費者で、売上の中心は自社ECを通じた通信販売です。同社は定期購入モデルで安定的な収益を確保しており、卸売での小売店向け販売や中国など海外向けの越境販売も収益源になっています。
事業は大きくアンチエイジング事業とリカバリー事業に分かれており、アンチエイジング側ではデュオ、カナデル、クレイエンスなどのブランドで化粧品ラインを展開しています。リカバリー事業は子会社ベネクスを通じ、独自素材を使った休養専用ウェアや関連アイテムを販売し、スポーツ選手から一般ユーザーまで幅広く訴求しています。
経営方針
同社は企業価値の拡大を最優先の成長戦略と位置づけ、売上高、営業利益、親会社株主に帰属する当期純利益、そして売上高営業利益率を重要指標として管理しています。国内化粧品市場が2024年に約3兆2,245億円、クレンジング市場が約1,425億円と堅調に推移する中で、主力の「デュオ ザ クレンジングバーム」は7年連続でカテゴリー売上首位を獲得しており、同社はこの強みを基点に売上の減速を抑え、2026年7月期以降の本格的な回復基盤を作ることを目指しています。
同社はブランド力の強化と差別化に重点投資しています。具体的には新商品や限定品の投入でブランド価値を高めるとともに、品質管理やサプライチェーンの強化に資金を振り向け、商品供給の安定化と差別化成分の開発を進めます。加えて定期購入モデルを活かした顧客管理の拡充や、既存顧客へのクロスセル・客単価向上施策を実行し、顧客あたりの生涯価値を高めることを同社は目指しています。
同社は販路拡大と新市場の開拓にも積極的です。通信販売を軸に未利用層へのリーチを強化する一方、卸売向けには専用ブランド「Lalaskin」を育成し、ECモールや小売店との連携強化で販路多様化を図ります。海外では中国向け越境販売やインバウンド連携を継続し、さらにリカバリー事業(子会社を通じた休養用ウェア等)を成長分野として拡大、店舗展開やデジタル施策でグループ全体の売上伸長を目指しています。
同社は技術革新を成長の鍵と捉え、研究開発とデジタル化に投資しています。スキンケアやサプリの有効成分探索、剤型改良(バームやジェルなど)の研究に加え、休養用ウェアで使う独自素材の開発や効果検証を進めます。また顧客データを活用したデジタルマーケティングや顧客管理の高度化により、商品開発と販売施策を連動させることで、短期的な販促ではなく長期的なブランド価値の向上を同社は目指しています。