セルソースJP:4880株価

時価総額
¥74.9億
PER
-54.8倍
再生医療関連事業の有力企業。血液・脂肪由来の組織・細胞加工受託サービス、医療機関向け法規対応支援、医療機器販売を展開。独自技術によるPFC-FD加工や脂肪組織保管「FatBankサービス」が特徴。15年11月創設で24年は第10期。日本を中心に展開。

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事業内容

セルソースは、再生医療分野において医療機関向けに組織・細胞の加工受託や保管サービスを提供している企業です。同社の主力サービスは、血液から「PFC-FD」と呼ばれる治療用物質を作成する血液由来加工受託サービス、脂肪組織から幹細胞を抽出・培養する脂肪由来幹細胞加工受託サービス、そして脂肪組織を長期保管する「FatBankサービス」となっています。これらのサービスにより、医療機関は変形性膝関節症治療や不妊治療、美容医療などを患者に提供できます。

同社の主要顧客は整形外科、形成外科、産婦人科、美容外科などの医療機関で、これらの機関から加工作業や保管業務を受託することで収益を得ています。また、再生医療に必要な法規対応をサポートするサービスや経営管理支援なども提供し、医療機関の包括的なパートナーとしての役割も果たしています。治療は主に公的医療保険が適用されない自費診療で行われるため、同社のビジネスモデルは保険制度に依存しない構造となっています。

同社の事業は大きく4つのセグメントに分かれています。組織・細胞の加工受託・保管サービスでは前述の3つのサービスを展開し、医療機関支援サービスでは法規対応や経営管理のサポートを行っています。さらに、医療機器販売では血液や脂肪採取に必要な機器を提供し、化粧品販売その他では再生医療研究の成果を活用した「シグナリフト」ブランドの化粧品を一般消費者向けに販売するほか、化粧品原料の提供やOEM製造も手がけています。

経営方針

セルソースは、急成長する再生医療市場において確固たる地位の確立を目指しています。同社は2030年に国内市場が5,300億円、2040年には9,100億円まで拡大する見込みの再生医療分野で、自費診療に特化した事業基盤の構築を最優先戦略としています。現在、同社は具体的な数値目標を設定していませんが、営業利益率や提携医療機関数、加工受託件数を主要指標としてモニタリングしており、業界動向を見極めながら早期に経営目標を策定する計画です。

重点投資分野として、同社は提携医療機関との密な関係を最大の強みに、自家細胞治療とエクソソーム関連治療・開発に集中的に経営資源を投入しています。他家細胞治療分野では製薬企業への原料供給者として協働する戦略を採用し、自社の特徴を活かした差別化を図っています。また、他社との事業提携を積極的に活用することで自社基盤コストを抑制し、高い価格競争力の維持を実現しています。人材への投資を最重要課題と位置づけ、採用・育成に妥協しない姿勢も同社の競争力の源泉となっています。

新市場開拓では、提携医療機関ネットワークを活用したリアルプラットフォーマーとしての地位確立を目指しています。医療・患者データの収集やマーケティング支援など周辺ビジネスへの商圏拡大を進めるとともに、学会セミナーの本格展開とアカデミア・医師等との共同治験推進により新たな治療分野への参入を図っています。また、蓄積した9万件超の加工受託実績とノウハウを活用した新事業展開も重要な成長戦略の柱としています。

技術革新への取り組みでは、デジタルトランスフォーメーションの推進を経営戦略の重要課題と認識し、全社員が当事者意識を持って業務プロセスやビジネスモデルの変革に取り組んでいます。再生医療周辺の新規技術開発や共同研究への積極的参画により臨床応用の展開加速を図るとともに、知的財産権の確保にも注力しています。将来的な海外グローバル展開も視野に入れ、各国の法令整備動向を注視しながら次の成長戦略の布石を打つ努力を継続しています。