- 日本企業
- フツパー
フツパー【JP:478A】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
フツパーは製造現場向けにAIやIoTを活用したソリューションを手がける企業です。同社は外観検査自動化AI「メキキバイト」や運用管理クラウド「Hutzper Insight」、現場データを解析する「カスタムHutzperAI」などを主力に、撮像から導入・運用まで一気通貫で提供しています。
主要な顧客は自動車、食品、金属加工などの日本の製造業で、人手不足や品質管理の課題を抱える企業が中心です。同社はハードウェアのスポット販売に加え、初年度のAI構築やクラウドのライセンスを月額で受け取るサブスクリプションを収益の柱とし、直販を中心に一部代理店経由でも販売しています。サブスクの解約率は低く、継続的な収益が見込める点も特徴です(2025年第3四半期で0.76%)。
同社の事業は単一セグメントの製造業向けAIサービスに集約され、主に画像認識AI、分析AI、現場支援系サービスに分かれます。画像認識AIでは照明・カメラの光学設計から不良品の排除機構連携、現場で動くAIとクラウドのハイブリッド運用まで対応します。分析系では在庫や故障予測などの受託分析や生成AIを使った業務改善を行い、「スキルパズル」やオンプレミス型のローカル生成AI「ラクラグ」など現場の生産性向上につながる製品群をそろえています。
経営方針
同社は製造現場向けAI・IoTサービスの普及を通じて持続的な成長を目指しています。具体的には外観検査自動化の「メキキバイト」を複数ラインへ展開し、顧客ごとの繰り返し受注で顧客単価を引き上げる戦略を取っています。加えて運用管理クラウド「Hutzper Insight」やカスタムAIの月額ライセンスを収益の柱とし、スキル管理の「スキルパズル」やオンプレ型生成AI「ラクラグ」などの拡販で継続収益を安定化させようとしています。投資家にとって注目すべき指標として、同社は売上高・営業利益に加え受注残高、取引社数、ライセンス収入、継続顧客売上高をKPIとして管理しており、2025年12月期第3四半期時点でのサブスクリプション解約率は0.76%と低水準です。
同社は重点投資分野として製品群の深耕と導入支援体制の強化に注力しています。具体的には撮像・照明の光学設計からハードウェア選定、現場への組み込み、クラウドによる運用までを一気通貫で提供する体制をさらに整備するために設備と人材に投資します。差別化要因として現場機器(PLC等)とリアルタイムに連携できる点や、導入後にIoTでデータを蓄積してAIを継続学習させる仕組みを持ち、データ収集に関する特許も保有しているため、導入までの時間短縮と導入後の性能維持・改善が可能です。これにより、クラウド型や受託中心の競合、ハード主体のメーカーとは明確に異なる価値提供を行っています。
同社は新市場開拓や事業拡大として国内での営業強化に加え、東南アジアをはじめとした海外展開を視野に入れています。製造DX市場は国内だけでも2024年度で約1兆5,213億円規模、2030年度には約2兆9,843億円と大幅成長が見込まれており(2030年度予測は2023年度比で約239.8%)、交通・物流分野もポテンシャルが高く、同社は製造での知見を物流や建設など他業種へ応用していく計画です。展開スピードを上げるために直販の強化に加えパートナーシップや必要に応じたM&Aも検討し、顧客あたりの導入サービス数やライセンス収入の拡大を狙っています。
同社は技術革新への取り組みを継続的に進め、開発体制の強化と社内ノウハウの蓄積を重視しています。優秀なエンジニアの採用や開発プロセス改善、教育訓練を進めることで、案件増加時にも高い収益率と顧客パフォーマンス維持を目指しています。技術面ではエッジとクラウドを組み合わせたハイブリッド運用、オンプレ型生成AI「ラクラグ」の整備、IoTで蓄えたデータを用いた継続的再学習の仕組みや特許によるデータ収集技術の活用により、導入後の価値向上を図っています。内部管理やコンプライアンスの強化も並行して進め、スケールに耐えうる体制構築を目指しています。