クレスコJP:4674

時価総額
¥302.1億
PER
10.9倍
エンタープライズシステム、金融システム、AIシステム、クラウド、セキュリティなどのIT・デジタルソリューション提供。

沿革

1988-04ソフトウェア開発、システム機器の開発及び販売を目的として、テクトロン㈱と㈱メディアリサーチが合併し、東京都港区西新橋に㈱クレスコを設立
1990-02通商産業省によるシステムインテグレータ登録企業となる
1992-04株式の額面金額を変更するため、㈱クレスコ(形式上の存続会社、旧サガミ工業㈱)と合併
1993-03本社を東京都港区高輪へ移転
1995-04本社を東京都港区三田へ移転
1997-07日本証券業協会の店頭登録企業となる
1998-09コンピュータのハードウェア及びソフトウェアの商品販売、SI事業のシステム機器及びパッケージソフトウェアの販売等、当社グループ業容の拡大のため、芝ソフトウェア㈱(現商号 クレスコ・イー・ソリューション㈱)を設立
2000-09東京証券取引所市場第二部に株式上場
2001-03ソフトウェア開発事業の拡大のため、北海道札幌市に北海道開発センター(現 札幌事業所)を設置
2001-09東京証券取引所市場第一部に株式上場
2004-05本社を東京都港区港南へ移転
2005-10近距離無線通信ソリューションに特化したワイヤレステクノロジー㈱を設立
2010-04ソフトウェア開発事業の拡大のため、㈱アイオス及び㈱インフィニード(旧クレスコ九州㈱)の全株式を取得
2011-04近距離無線通信技術を用いた情報通信設備機器に関する設計・開発、製造・販売等を目的としたクレスコ・アイディー㈱を設立
2012-04北陸を営業拠点とし、ネットワークソリューションに特化したソラン北陸㈱(現商号 クレスコ北陸㈱)の全株式を取得
2012-12関東エリアの営業拠点の拡大を図るため制御系システムを手がける㈱シースリーの株式を取得
2013-04開発力強化と顧客層の拡大を図るため㈱クリエイティブジャパン(現商号 ㈱クレスコ・デジタルテクノロジーズ)の全株式を取得
2015-04ワイヤレステクノロジー㈱とクレスコ・アイディー㈱を合併し、クレスコワイヤレス㈱に商号変更
ERP事業の更なる成長に寄与するため㈱エス・アイ・サービスの全株式を取得
2015-10関西エリアの営業拠点の拡大を図るためメディア・マジック㈱(現商号 ㈱メクゼス)の株式を取得
2016-04クレスコ・イー・ソリューション㈱と㈱エス・アイ・サービスを合併
2016-09旅行業向けシステムを強みとする㈱エヌシステムの全株式を取得
2017-04オフショア開発体制及びコスト競争力の更なる強化のため、ベトナム・ハノイ市に駐在員事務所を開設
2017-10受注力の向上等を目的として㈱アイオスが㈱アプリケーションズの全株式を取得
2018-01システム開発の需要拡大に対応するため㈱ネクサスの株式を取得
2018-04㈱アイオスと㈱アプリケーションズを合併
㈱アイオスの関西営業所を㈱メクゼスに統合
2018-10人事・給与・ワークフロー関連のパッケージソフトウェアの設計・開発を得意とするアルス㈱の全株式を取得
2018-11㈱アイオスがWeb技術や組込み技術を中心としたソフトウェアの設計・開発を得意とするイーテクノ㈱の全株式を取得
2019-04事業の拡大・成長、人材の活用及び企業グループ運営の効率化を目的として、クレスコ九州㈱を吸収合併(現 福岡事業所)
2019-09オフショア開発体制の更なる強化を実現するため、ベトナム・ハノイ市にCRESCO VIETNAM CO., LTD.を設立
2019-10㈱アイオスとイーテクノ㈱を合併
2020-04クラウドやサーバー・ネットワーク分野を得意とする㈱エニシアスの全株式を取得
2021-07組込型ソフトウェア、ファームウェア開発及び業務アプリケーションの受託開発を得意とする㈱OECの全株式を取得
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
2022-07アルス㈱、㈱エヌシステム、㈱ネクサスを合併し、㈱クレスコ・ジェイキューブとして統合
2023-02大阪・東京・名古屋の三大都市圏に拠点を持つ日本ソフトウェアデザイン㈱の全株式を取得

事業内容

クレスコは、ITサービス事業とデジタルソリューション事業の2つの主要な事業セグメントを持つ企業グループです。同社グループは、親会社である株式会社クレスコを含む連結子会社12社及び持分法適用関連会社2社から構成されています。

ITサービス事業では、エンタープライズシステム、金融システム、組込みシステム、AIシステム、モバイルシステム、プラットフォーム、アジャイル開発・ニアショア開発・オフショア開発、RPA導入支援、データアナリティクス、UXデザインなど、幅広いIT関連のコンサルティングおよびIT企画・開発・保守の総合サービスを提供しています。

一方、デジタルソリューション事業では、クラウド、Robotics、AI&Data、セキュリティ、UX/UIなど、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)実現を支援する製品やサービスの提供を行っています。これらのソリューション群は、企業のデジタル化推進に不可欠な要素を網羅しています。

また、クレスコは事業構造の変化にも対応しており、2022年7月1日には連結子会社の再編を行い、㈱エヌシステム及び㈱ネクサスが㈱クレスコ・ジェイキューブ(旧アルス㈱)に吸収合併されました。さらに、2023年2月1日には日本ソフトウェアデザイン㈱の全発行済株式を取得し、同社を連結子会社として迎え入れています。これらの動きは、クレスコグループが事業の幅を広げ、より多様なニーズに応える体制を整えていることを示しています。

経営方針

クレスコは、長期的な成長戦略として「CRESCO Group Ambition 2030」を掲げています。このビジョンの下、同社は2021年度から2030年度にかけて、3つの中期経営計画を展開しています。2023年度を最初のステージとする「変革」期には、連結売上高500億円、連結営業利益額50億円、ROE15%以上を目標に設定。その後の「挑戦」期(2024年度~2026年度)と「飛躍」期(2027年度~2030年度)を経て、売上高1,000億円の達成を目指しています。

中期経営計画2023では、ITサービス事業とデジタルソリューション事業の4本柱を通じた成長戦略を推進。具体的には、エンタープライズ、金融、製造業界向けのITサービスと、クラウド、Robotics、AI&Data、セキュリティ、UX/UIを核とするデジタルソリューションの提供を強化しています。

同社は、コアビジネス領域を強化するための3つの基本戦略と、新たなビジネスの柱を生み出すための3つの重点戦略に取り組んでいます。これには、デジタルソリューションの強化、機動的経営の進化、人間中心経営の深化が含まれます。また、ITサービスの拡大、品質の強化、技術の強化を目指しています。

クレスコは、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)として、売上高、営業利益額、ROEを設定。2023年度の目標値として、売上高500億円、営業利益額50億円、ROE15%以上を掲げており、これらの達成に向けた進捗状況を注視しています。

経営環境の変化に迅速に対応し、ステークホルダーの期待に応えるため、クレスコはこれらの戦略を速やかに実行し、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。