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理研ビタミンJP:4526
事業内容
理研ビタミンは、国内食品事業、国内化成品その他事業、海外事業の3つの事業セグメントを持っています。国内食品事業では、家庭用食品や業務用食品、加工食品用原料の製造・販売を行っています。具体的には、わかめ商品やドレッシング、エキス・調味料類、食品用改良剤、ビタミン、健康機能食品などを取り扱っています。
国内化成品その他事業では、化成品用改良剤や飼料用添加物の製造・販売を行っています。化成品用改良剤は理研ビタミンと健正堂が製造し、栄研商事が販売を担当しています。飼料用添加物は栄研商事が仕入れ、販売しています。
海外事業では、食品用改良剤や化成品用改良剤、エキス・調味料類の製造・販売を行っています。製造は理研ビタミン、RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.、天津理研維他食品有限公司が担当し、販売は海外の5拠点の子会社が行っています。各子会社は、シンガポール、ヨーロッパ、アメリカ、中国、台湾、韓国などで活動しています。
経営方針
理研ビタミンは、成長戦略として「持続可能な社会をスペシャリティな製品とサービスで支え、成長する会社になる」という中長期ビジョンを掲げています。このビジョンの実現に向け、2034年度までに営業利益135億円、海外売上高比率35%、ROE10~12%を目指しています。
同社は、アジア・北米市場を成長ドライバーと位置付け、これらの地域での営業体制を強化しています。具体的には、タイとベトナムに新たな販売子会社を設立し、中国や米国の製造子会社の生産能力を増強しています。これにより、海外市場での事業展開を加速させています。
国内では、老朽化や人手不足に対応するための生産性向上と省人化に向けた設備投資を進めています。また、スペシャリティ製品の生産拡大に向けた投資を行い、国内外の垣根を取り払った新体制を構築しています。
理研ビタミンは、国内食品事業において市場創造型商品の開発や既存商品の活性化を進めています。業務用食品では、中食・即食市場への提案を強化し、加工食品用原料ではフードロス削減や健康関連市場への提案を強化しています。
非財務戦略としては、社会課題の解決につながる研究開発や人事制度の構築、グループ・ガバナンスの強化を進めています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しつつ、企業価値の向上を目指しています。