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ピー・ビーシステムズ【JP:4447】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
ピー・ビーシステムズは、企業向けのクラウド基盤と没入型映像サービスを手がける企業です。主力は企業の基幹システムをクラウド化・強靭化する「セキュアクラウドシステム事業」と、独自の立体映像技術で体験型空間を作る「エモーショナルシステム事業」です。同社はハイブリッドクラウド構築やサイバー対策、VR装置や映像投影サービスの開発・販売とイベント運営を行っています。
主な顧客は、売上高100億〜500億円規模の中堅企業、SaaS事業者、公共団体や大手SIerなどで、施設運営会社や博物館・テーマパークもエモーショナル事業の顧客です。収益はシステムの設計・構築・保守、ハード・ソフト販売、製品ライセンス、コンテンツ制作や施設向け運営収入といった複数の柱から成り立っています。
事業は細分化されており、セキュアクラウド系は「プラットフォーム」「プロダクツ」「カスタマイザー」の三つに分かれています。プラットフォームでは主要ベンダーの仮想化技術を使った導入・保守や独自の総合セキュリティサービス「サイバー忍法帖®」を提供し、プロダクツでは帳票や情報連携の製品(デルバイ、キトラス等)を販売します。カスタマイザーでは老朽システムの刷新や業務ロジックの開発、データベース構築を行い、エモーショナル事業では円筒型の没入装置MetaWalkers®や場所に応じた投影ソリューションMetaAnywhere®、およびそのコンテンツ制作やメタバース構築サービスを展開しています。
経営方針
同社は2030年9月期までに自己資本利益率(ROE)30%を達成・維持することを中長期の目標に掲げており、これを実現するために売上高や営業利益の拡大、資本効率の改善を重視しています。2025年5月にKGIを見直し、2030年までに時価総額で100億円を超える規模に成長させる方針を明確化しており、2026年9月期を“成長への再スタート”の年と位置づけて投資と採用を強化しています。短期的には受注力の強化と収益性改善を同時に進め、安定したキャッシュフローと株主還元のバランス確保を目指しています。
重点投資分野は、主力のセキュアクラウドシステム事業とエモーショナルシステム事業の両輪です。クラウド側では仮想化技術を核に、基幹システムのハイブリッドクラウド化(公共と専用のクラウドを用途に応じて組み合わせる方式)やサイバーセキュリティ対策に注力し、同社独自のトータルサービス「サイバー忍法帖®」で予防から迅速な復旧までを提供することで差別化を図っています。事業構造はプラットフォーム提供、製品販売、カスタム開発の三本柱で成り立っており、人材増強と教育(新卒採用の拡大やエンジニア教育プログラムの深化)を具体的な施策として打ち出しています。
新市場開拓では、メタバースや体験型映像領域の拡大を明確な成長戦略に位置づけています。エモーショナル事業ではMetaWalkers®やMetaAnywhere®といった没入型装置を活用し、防災教育や地方創生、宇宙施設の展示、遊園地のリニューアルといった需要に対してソリューション提案型の営業を強化します。併せて首都圏の大手企業や協業パートナーを狙った営業展開、既存のクラウド顧客へのデジタルツインや企業向けメタバースのクロスセルにより受注の裾野を広げる計画です。
技術革新への取り組みは、製品・サービスの高付加価値化とエンジニアリング力の底上げに集約されています。既存の仮想化やクラウド構築技術を深化させると同時に、映像制作や空間演出、メタバース構築に関する開発投資を継続し、製品ライセンスや保守・運営などの継続収益を増やす戦略です。さらにセールスエンジニアの採用増と現場での教育を通じて若手を戦力化し、受注から納品、保守までを一貫して高品質に提供できる体制の確立を目指しています。