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BJCJP:440A
事業内容
BJCは、ファンデーションや美容液、クレンジングなどの化粧品と、姿勢補正サポート靴下などの健康関連商品の企画・販売を主に行う企業です。同社は理美容室やエステティックサロン向けのサロン専売品を代理店ネットワークを通じて展開しており、ECでの販売は不正流通防止のため限定的に運用しています。
主要な顧客は全国の理美容室やエステサロンで、代理店を介した卸売が収益の中心となっています。同社は代理店やサロン向けの専用オンライン発注システムを整備し、外部倉庫から商品を発送する仕組みで効率的に供給しています。子会社のデジタル施策(オンラインセミナーやメール配信など)でサロン獲得を進め、取扱いサロン数は近年増加しています。
事業は化粧品等販売関連の単一セグメントで、主力ブランドはSPICARE V3のファンデーションシリーズとsoaddictedのまつ毛美容液Lashaddictです。SPICARE V3はワンカラーで肌になじむ点と「メイクと同時にスキンケアする」コンセプトが強みで、累計販売は588万個(2025年7月時点)に達しています。Lashaddictも累計約499万本(2025年7月時点)と高い支持を受け、同社の収益に貢献しています。
経営方針
同社は理美容室やエステティックサロン向けのサロン専売品に特化し、売上高や営業利益、経常利益、EBITDAといった財務指標の継続的な向上を目指しています。直近では代理店経由の売上が全体の約87.9%を占めるため、まずは配荷件数の拡大を重視しており、配荷数増加による代理店からの発注増を通じて売上成長を図る方針です。市場環境としては理美容化粧品市場が2025年度に161,500百万円(約1,615億円)と予測される一方、少子化による長期的な需要減少も見込まれるため、同社は短中期でのシェア拡大と収益性確保を並行して進めています。
同社は商品力強化と流通管理に重点投資を行っています。主力のSPICARE V3ファンデーションは累計588万個、Lashaddictのまつ毛美容液は累計約499万本(いずれも2025年7月時点)と実績があり、これに続く「第3の主力商品」の企画・開発を外部製造委託先と連携して進めています。併せて、ECは不正流通防止の観点から限定的に運用しているため、代理店ネットワークの拡充や営業体制の強化、専用のオンライン発注システムと外部倉庫を活用した供給効率の改善に投資し、他社と差別化されたサロン向けの販売チャネルを確立しています。
同社は国内での配荷件数拡大に加え、海外展開を成長戦略の柱と位置付けています。とくに中国を含むアジア市場を重視し、現地の理美容代理店を活用した販売ルートの確立を進める方針で、既に韓国への販売は代理店経由で開始しています。国内では代理店やサロン向けの営業を継続する一方で、エンドユーザー認知を高めるために広告や自社のポップアップイベント、SNSや自社アカウントでの情報発信を強化し、店頭での試用機会やオンラインとオフラインの接点を増やすことでサロンでの購入機会を創出してまいります。
同社はデジタルと現場を結ぶ仕組みづくりと人材育成を技術革新の中心に据えています。オンラインセミナーやメール配信によるサロン獲得、専用のオンライン発注システムの運用、SNSを活用した顧客接点の拡大などを通じて、販売データや顧客の反応を商品企画に反映させる取り組みを強化しています。さらに、今後の成長を支えるために専門性やポテンシャルの高い人材採用・育成にも注力し、新規事業創出や製品ライン拡大で事業依存の分散と持続的な競争力の構築を目指しています。