プレステージ・インターナショナルJP:4290

時価総額
¥926.5億
PER
17.2倍
オートモーティブ、プロパティ、グローバル、カスタマー、金融保証、IT、ソーシャルの各事業セグメントで、ロードアシスタンスや不動産管理、海外旅行保険、CRMサービス、家賃保証、ITシステム開発、女子スポーツチーム運営などを展開。

事業内容

プレステージ・インターナショナルは、オートモーティブ、プロパティ、グローバル、カスタマー、金融保証、IT、ソーシャルの7つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントは、損害保険会社、自動車会社、不動産管理会社、クレジットカード会社などを主要なクライアントとし、幅広いサービスを提供しています。

オートモーティブ事業では、損害保険会社や自動車会社をクライアントとし、ロードアシスタンスサービスや自動車延長保証を提供しています。24時間年中無休のカスタマーコンタクトサービスやディーラーサポートも行っています。主要な関係会社には、プレステージ・コアソリューションやプレミアアシストなどがあります。

プロパティ事業は、不動産管理会社や駐車場運営会社をクライアントとし、24時間のアシスタンスサービスを提供しています。また、ペット関連のBPOサービスも展開しています。主要な関係会社には、プレステージ・コアソリューションやファースト リビング アシスタンスがあります。

グローバル事業では、損害保険会社をクライアントとし、海外旅行保険の被保険者に対して24時間日本語受付サービスを提供しています。また、海外進出日系企業向けにヘルスケアプログラムやメディカルサポートプログラムを展開しています。主要な関係会社には、プレステージ・グローバルソリューションがあります。

カスタマー事業は、クレジットカード会社や通信販売会社をクライアントとし、CRMサービスや事故受付業務を提供しています。自治体向けのビジネスも展開しています。主要な関係会社には、プレステージ・コアソリューションやプレステージ・ヒューマンソリューションがあります。

金融保証事業では、不動産管理会社をクライアントとし、家賃保証プログラムを提供しています。医療費用保証や介護費用保証なども行っています。主要な関係会社には、プレミアライフやイントラストがあります。

IT事業は、電話応対業務の高度化システムやSCMシステムの開発を行っています。グループ会社向けの業務システムの開発も手がけています。主要な関係会社には、タイム・コマースやPI・EISインシュアランステクノロジーがあります。

ソーシャル事業では、女子スポーツチーム「アランマーレ」や保育事業「オランジェリー」を運営し、地方創生に関連した社会貢献事業を行っています。主要な関係会社には、プレステージ・インターナショナルがあります。

経営方針

プレステージ・インターナショナルは、エンドユーザーの不便さを解決することを使命とし、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業での世界標準企業を目指しています。クライアント企業のニーズを直接聞き、独創的なサービスを提供することで高い評価を得ています。変化する環境に対応し、高付加価値サービスを創出し、新市場の開拓に努めています。

同社は2025年から2027年までの中期経営計画を策定し、創業40周年を「過去と未来の結節点」と位置づけています。成長余力の創出、サービスプラットフォーム利用型収益モデルの開発、機動的な拠点展開を通じて、次の50年に向けた成長を目指しています。具体的には、AIを活用したDX推進や生産性向上を図り、一人あたりの利益額を3年後に20%増加させる計画です。

2027年3月期の目標として、売上高75,000百万円、営業利益10,000百万円、ROE15%を掲げています。配当性向60%以上、総還元性向70%以上を目指し、株主価値の向上にも注力しています。これらの目標を達成するため、徹底した収支管理や低収益プロジェクトからの撤退を進めています。

同社は、少子高齢化による労働人口減少や賃金上昇といった課題に直面しています。これに対し、地方自治体と協力した採用活動や、柔軟な働き方を可能にする人事制度の導入を進めています。また、海外オフショア地域でのIT・DX人材の採用を強化し、外国人労働者の活用を促進しています。

新たなBPO拠点の設置も進めており、2024年には岩手県に500席規模の拠点を開設予定です。資材高騰による建築費増加に対応し、中規模のサテライト拠点を機動的に設置する方針です。これにより、アウトソーシング需要に対応し、受託能力の拡大を図ります。

サービス品質の向上にも注力しており、応答品質のモニタリングや評価分析を行っています。品質管理の社内表彰やスキル認定を通じて、継続的な成長を目指しています。テクノロジーの進化に対応し、オペレーションプラットフォームを構築することで、独自の価値提供を追求しています。

プレステージ・インターナショナルは、女性活躍推進プロジェクトを通じて、女性管理職比率50%を目指しています。柔軟な働き方を推進し、健康経営の取り組みを強化しています。地域社会への貢献も重視し、地方都市の活性化や女性の労働参加を支援しています。

内部統制の強化も進めており、海外拠点のモニタリングを強化しています。持株会社体制への移行により、経営責任と執行責任を明確化し、コーポレートガバナンス体制を充実させています。これにより、継続的な成長を支える経営基盤を整え、新たな価値創造に挑戦しています。