ムービン・ストラテジック・キャリアJP:421A

時価総額
PER
ハイエンド人材向け人材紹介の有力企業、創業約25年。自社メディア(23,500ページ超)、累計約10.5万人(2025年6月末)のデータベース、ChatGPT活用の履歴書・面接支援システムを展開。日本国内中心に展開。

事業内容

ムービン・ストラテジック・キャリアは、主にコンサルティングファームなどのプロフェッショナルファーム向けにハイエンド人材の紹介を行う人材紹介会社です。同社は経営コンサルタント領域の採用支援を強みとし、登録者との面談や企業とのマッチングを通じて正社員紹介サービスを提供しています。

主要な顧客は大手・外資系から特化型や新興のコンサルティングファームに加え、投資ファンドや金融機関、事業会社やスタートアップまで幅広く存在します。同社は求職者が入社した時点で年収に応じた成功報酬(紹介手数料)を求人企業に請求する収益構造を採っており、高年収層の紹介が多いため平均成約単価は高水準です。

同社は自社ホームページによる集客や約10.5万人規模の登録者データベースを有効活用し、キャリアアドバイザーによる面談や入社後のフォローまで一貫して支援しています。さらに、生成系AIやCRMツールを業務に取り入れて履歴書添削や面接対策、マッチング効率を高める取り組みを進めており、これにより応募率や選考中人数の改善につなげています。

経営方針

同社は売上高の継続的な拡大を目指しています。四半期ベースの売上は(単位:百万円)直近で2024年が第1四半期521、同第2四半期633、同第3四半期522、同第4四半期710、2025年に入って第1四半期864、第2四半期933となっており、成長が確認できます。成長の主要な原動力として、自社データベースの拡大を重視しており、累計登録者数は2023年12月末約8.8万人、2024年12月末約9.9万人、2025年6月末約10.5万人と順調に増加しており、同社はこの登録者基盤の拡大を通じて成約数と売上の向上を図ることを目指しています。

同社の重点投資分野は人的資本と集客力の強化です。キャリアアドバイザーの人数は2023年末44人、2024年末71人、2025年6月末85人へと増員しており、採用と育成に積極投資しています。育成効果も明確で、入社2年目の平均売上は入社1年目の4.7倍に達しているとされます。集客面では自社ホームページに加え動画やSNS、転職系インフルエンサーとの連携など多様なチャネルに投資し、広告や広報を通じて成約率を高める施策を進めています。平均年間給与は12.5百万円(約1,250万円)と高水準の報酬体系で人材定着を図っています。

新市場開拓や事業拡大については、自社データベースの活用強化とM&Aの併用を検討しています。2023年に顧客データベースマーケティングの専任組織「コンシェルジュデスク」を立ち上げ、フォロー対象人数を段階的に拡大しており、2025年6月時点でフォロー対象を約2万人に到達させる計画を実行しています。加えて、求職者データベース拡充や特化型のハイエンド人材紹介会社の獲得を目的としたM&Aも、財務状況や相乗効果を勘案しつつ有効活用していく方針です(現時点で確定案件はありません)。

技術革新への取り組みとして、業務効率化とマッチング精度の向上を目指して基幹システムをSalesforceへのリプレイスを進め、デジタル化(DX)とAIの活用を推進しています。具体的には、履歴書の自動補助や選考候補者の絞り込みなどでAIを導入し、キャリアアドバイザーの生産性向上を図ることで、限られた人員でもより多くのマッチングを実現しようとしています。これらの施策により、同社は人的ネットワークとデータ活用を両輪として差別化を図ることを目指しています。