ダイセルJP:4202

時価総額
¥3459億
PER
6.6倍
メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチック事業を展開し、健康食品や光学異性体分離カラム、自動車エアバッグ用インフレータ、アセテート・トウ、ポリアセタール樹脂などを製造・販売。

事業内容

ダイセルは、メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの各事業セグメントを持っています。これらの事業を通じて、さまざまな製品やサービスを提供しています。

メディカル・ヘルスケア事業では、ダイセルは健康食品や光学異性体分離カラムを製造・販売しています。Chiral Technologies, Inc.などの子会社が、光学異性体分離カラムの販売と技術サービスを行っています。

スマート事業では、ダイセルはカプロラクトン誘導体やエポキシ化合物、高機能フィルムなどを製造・販売しています。大日ケミカル株式会社などが化学薬品を製造し、Daicel Taiwan Co., Ltd.が光学製品を開発・販売しています。

セイフティ事業では、ダイセル・セイフティ・システムズ株式会社が自動車エアバッグ用インフレータを製造し、ダイセルが販売しています。その他の子会社もインフレータやイニシエータを製造・販売しています。

マテリアル事業では、ダイセルはアセテート・トウや酢酸セルロースなどを製造・販売しています。協同酢酸株式会社が酢酸を製造し、ダイセルに供給しています。その他の子会社も海外で製品を販売しています。

エンジニアリングプラスチック事業では、ポリプラスチックス株式会社などがポリアセタール樹脂や液晶ポリマーを製造・販売しています。ダイセルミライズ株式会社が水溶性高分子や包装用フィルムを販売しています。

その他の事業として、ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社が水処理用分離膜モジュールを製造・販売し、ダイセル物流株式会社が製品や原材料の保管・運送を行っています。

経営方針

ダイセルは、持続可能な価値創造を掲げ、サステナブル経営方針を基に成長戦略を推進しています。この方針は「Sustainable Product」「Sustainable Process」「Sustainable People」の3つの要素で構成され、豊かな生活の実現、循環型プロセスの構築、多様な社員の成長を目指しています。

ダイセルの長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』では、健康、安全・安心、便利・快適、環境の4つの市場に注力し、持続的な成長を目指しています。これに基づき、事業構造の転換やアセットライト化を進め、M&Aや提携による領域拡大を図っています。

中期戦略『Accelerate 2025』では、既存事業の強化と成長を通じて循環型社会の構築に貢献することを目指しています。全社戦略として、バリューチェーンの連携を強化し、デジタルアーキテクチャの構築を進めています。

事業戦略では、メディカル・ヘルスケア、スマート、セイフティ、マテリアル、エンジニアリングプラスチックの各分野での成長を図っています。特に、メディカル領域での新規素材の展開や、スマート事業での半導体市場への材料供給拡大に注力しています。

ダイセルは、2025年度までに売上高6,600億円、営業利益820億円を目指し、ROEやROICなどの経営指標を設定しています。また、アセットライト方針に基づき、財務安定性の強化を図りつつ、資金創出力を高め、成長投資や株主還元に活用する計画です。