田岡化学工業JP:4113

時価総額
¥176億
PER
10倍
化学工業セグメントで精密化学品、機能材、樹脂添加剤、化学分析受託事業を展開し、医・農薬中間体や電子材料、接着剤、ゴム薬品、加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品、各種化学分析の受託を手がける。

事業内容

田岡化学工業は、化学工業を主な事業セグメントとして展開しています。このセグメントは、精密化学品、機能材、樹脂添加剤、化学分析受託事業の4つの事業に分かれています。

精密化学品事業では、医薬品や農薬の中間体、電子材料、樹脂原料を取り扱っています。これらの製品は、田岡化学工業が主に手がけています。

機能材事業では、接着剤やゴム薬品を提供しています。接着剤は田岡化学工業が担当し、ゴム薬品はタオカ ケミカル インド プライベート リミテッドや田岡化工材料(上海)有限公司が関与しています。

樹脂添加剤事業では、加工樹脂、ワニス、可塑剤、その他工業薬品を扱っています。これらの製品は、田岡化学工業と田岡化工材料(上海)有限公司が共同で提供しています。

化学分析受託事業では、各種化学分析の受託を行っています。このサービスは、株式会社田岡化学分析センターが担当しています。

経営方針

田岡化学工業は、化学技術を基盤に新たな価値を創造し、社会に貢献することを経営理念としています。同社は、2025年度から新たな中期経営計画「TCG as one 2027」を開始し、成長戦略を推進しています。この計画では、既存事業の強化や新規事業の開発、研究開発の強化を通じて、収益の早期回復と中期的な成長を目指しています。

同社の中期経営計画では、売上高500億円、営業利益40億円、ROIC10%以上の達成を目標としています。これを実現するために、田岡化学工業は有機合成技術と生産技術を活用し、新製品の開発を継続的に行い、事業規模の拡大を図ります。また、既存製品の収益構造の改善を追求し、企業価値の持続的な向上を目指しています。

田岡化学工業は、収益力の向上、生産体制の拡充、研究開発の強化、DX推進、従業員エンゲージメントの向上、サステナビリティ製品の開発を基本戦略としています。これにより、総合的な収益力の向上や新製品の早期導入、工場自動化の推進、持続的成長のための研究開発体制の強化を図ります。

投融資計画では、3か年で160億円の設備投資を予定しており、維持・更新投資、DX投資、増強合理化投資、新製品対応の生産プラント新設などに充当します。また、配当政策としては、配当性向30%程度を維持し、株主還元を明確にする方針を掲げています。これにより、田岡化学工業は持続可能な成長と株主価値の向上を目指しています。