戸田工業JP:4100

時価総額
¥67.9億
PER
-9.2倍
機能性顔料の磁性粉末材料や有機顔料、電子素材のフェライトコンパウンドやリチウムイオン電池用正極材料の製造・販売。

事業内容

戸田工業は、主に機能性顔料と電子素材の製造・販売を行う企業です。戸田工業グループは、戸田工業を中心に15の子会社と4つの関連会社、1つのその他の関係会社で構成されています。

機能性顔料セグメントでは、戸田工業が磁性粉末材料や各種着色材料の製造・販売を行っています。また、東京色材工業株式会社は有機顔料を製造・販売し、中国の浙江華源応用新材料股份有限公司は無機顔料を手がけています。

電子素材セグメントでは、戸田工業がフェライトコンパウンドやフェライト材料を製造・販売しています。関連会社として、戸田塑磁材料(浙江)有限公司や戸田工業アジア(タイランド)Co.,Ltd.がフェライト磁性コンパウンドを製造し、浙江東磁戸田磁業有限公司はボンド用フェライト材料を提供しています。

さらに、戸田マテリアルズ株式会社は磁性材料を製造し、戸田麦格昆磁磁性材料(天津)有限公司は希土類磁性コンパウンドを、江門協立磁業高科技有限公司は射出成型磁石を製造しています。戸田アドバンストマテリアルズInc.と株式会社セントラル・バッテリー・マテリアルズは、リチウムイオン電池用正極材料の前駆体を製造しています。

BASF戸田バッテリーマテリアルズ合同会社は、リチウムイオン電池用正極材料の製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、戸田工業は多様な産業分野に貢献しています。

経営方針

戸田工業は、2031年3月期を目標に掲げた「Vision2026」という中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、事業ポートフォリオマネジメントの強化を通じて、収益性と成長性を高めることを目指しています。具体的には、磁石材料や誘電体材料、リチウムイオン電池用材料を成長事業として位置付け、重点的に資源を投入しています。

「Vision2026」では、事業を「成長事業」「次世代事業」「収益基盤事業」「再生・転換事業」に分類し、選択と集中を進めています。特に、磁石材料や誘電体材料の拡大を図り、軟磁性材料や環境関連材料の事業化を目指しています。また、LIB用前駆体材料や着色顔料などの再生・転換事業では、合理化と収益力の改善を進めています。

戸田工業は、事業戦略、財務戦略、人財戦略の3つの戦略を実行し、事業成長を図っています。財務戦略では、営業利益率やROEなどのKPIを設定し、資本効率を意識した事業運営を推進しています。人財戦略では、サクセションプランの強化や女性のキャリア開発、DX推進を加速する人財育成に注力しています。

今後、戸田工業は、社会的な課題解決を支援することを使命とし、酸化鉄の可能性を追求し、新たな素材やソリューションを提供することで、持続的な成長を目指しています。また、顧客のニーズに応える製品の安定供給に努め、信頼されるパートナーとしての役割を果たしていく方針です。