日本カーバイド工業JP:4064

時価総額
¥228.7億
PER
9.8倍
ファインケミカル製品や医薬品原薬、粘・接着剤、半導体用クリーニング材、セラミック基板、フィルム、ステッカー、建材、産業プラント設計施工を手がける企業。

事業内容

日本カーバイド工業は、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。主な事業セグメントには、電子・機能製品、フィルム・シート製品、建材関連、エンジニアリングがあります。

電子・機能製品セグメントでは、日本カーバイド工業とその子会社であるELECTRO CERAMICS (THAILAND) CO.,LTD.が、ファインケミカル製品や医薬品原薬・中間体、粘・接着剤、半導体用金型クリーニング材、セラミック基板を製造販売しています。

フィルム・シート製品セグメントでは、日本カーバイド工業とその子会社が、フィルム、ステッカー、再帰反射シートを製造販売しています。これには、NIPPON CARBIDE INDIA PVT.LTD.やPT NIPPON CARBIDE INDUSTRIES INDONESIAなどの海外子会社も含まれます。

建材関連セグメントでは、子会社のビニフレーム工業が、住設用押出成形品や住宅用アルミ建材、高強度・高機能手すりを製造販売しています。これにより、住宅や建築物の安全性と機能性を向上させています。

エンジニアリングセグメントでは、ダイヤモンドエンジニアリングが、鉄鋼・化学・電力・環境分野の産業プラントの設計・施工・設備を行っています。また、カーボンニュートラルトランジション設備の提供も行い、持続可能な社会の実現に貢献しています。

経営方針

日本カーバイド工業は、技術力を基盤に「キラリと光る、価値ある企業グループ」を目指しています。このビジョンを実現するために、誠実さ、奉仕、協力、創造を大切にしています。これにより、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。

同社は中期経営計画「NCIキラリ2025」を策定し、2030年に向けてサステナブルな社会に貢献する企業グループを目指しています。特に「キラリ=One&Only」の追求を基本方針とし、独自の技術と製品で持続可能な成長を目指しています。

2025年度の業績目標達成は、半導体市況の回復遅れや米国追加関税措置の影響で遅延が見込まれています。これらの影響を見極めつつ、次期中期経営計画期間内での目標達成を目指しています。

戦略市場分野では、エレクトロニクスとセーフティを重点領域とし、2024年度には売上高が大幅に増加しました。2025年度も引き続き成長を目指し、次期中期経営計画期間内での売上目標達成を目指しています。

同社はSDGs経営を重要視し、持続可能な社会の実現に向けた5つのマテリアリティを設定しています。これにより、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指しています。

カーボンニュートラルの実現に向け、GHG排出量削減を目指しています。再生可能エネルギーの利用やプロセス効率改革を推進し、2030年度に46%削減、2050年度にカーボンニュートラルを目指しています。

人材の多様性を重視し、DE&I推進チームを設置。社員が働きやすい環境を整備し、能力を最大限に発揮できるよう取り組んでいます。これにより、シナジー創出を図っています。

DX推進では、デジタル活用の基盤構築を進め、業務の効率化と革新を図っています。マネジメント、セールス、プロダクション、R&D、バックオフィスの各カテゴリでデジタル活用を進め、競争力強化を目指しています。