ネクストジェンJP:3842

時価総額
¥30.8億
PER
14.7倍
音声通信技術を基盤に、IP-PBXやクラウドPBX、音声認識AI、CPaaSを活用したソリューションを提供するボイスコミュニケーション事業とコミュニケーションDX事業。

事業内容

ネクストジェンは、音声を中心とする通信技術に関するソリューション・サービスを提供する企業です。主に、電話や音声通信ネットワークをインターネット技術に置き換えるソフトウェア化を実現し、IP-PBXや通信事業者間接続ゲートウェイ、通話録音装置などを提供しています。これらの製品は、大手通信事業者や官公庁、一般企業向けに販売されています。

ネクストジェンは、CPaaS製品「U-cube CPaaS」を活用したサービスを提供するパートナー向けに、CPaaSマーケットプレイス「NextGen CaMP」を運営しています。このプラットフォームは、異なる通信サービスの接続を得意とし、パートナー企業のクラウドサービス開発を促進する場として機能しています。

同社の事業は「ボイスコミュニケーション事業」と「コミュニケーションDX事業」に分かれています。ボイスコミュニケーション事業では、通信キャリア向けのコアシステムや企業向けのコミュニケーションソリューションを提供しています。クラウドPBXやIP音声通信ソフトウェアの開発、運用も行っています。

コミュニケーションDX事業では、音声認識やAIを活用したソリューション、クラウドベースの業務支援システム(BSS)を提供しています。特に、建設や医療、金融業界向けのソリューション開発に注力し、DX化の進展に伴う需要拡大に対応しています。

ネクストジェンは、IP-PBXやSBC、音声認識AIシステムをオンプレミスとクラウド環境で提供し、音声通信のDXを推進しています。製品の開発・製造は、ソフトウェア開発パートナーやハードウェア製造パートナーに委託することもあります。販売は、直接販売やパートナー企業を通じて行われています。

経営方針

ネクストジェンは、通信技術の革新を通じて社会を豊かにすることを目指しています。同社は、キャリアグレードの製品・サービスを提供し、インターネット技術を基盤にした先進的なコミュニケーションサービスを展開しています。特に、ボイスコミュニケーションとコミュニケーションDXの2つの事業領域に注力しています。

ボイスコミュニケーション事業では、SBC(Session Border Controller)を中心に、IP化された電話通信システムの需要に応えています。クラウドPBXサービスの拡大や、通話録音・音声認識の需要増加に対応し、企業向けのソリューションを強化しています。これにより、通信事業者や企業のニーズに応える製品群を提供しています。

コミュニケーションDX事業では、AI音声認識を活用した工事現場の安全管理システムや、BPMシステムを用いた業務効率化を推進しています。また、特殊電話詐欺対策など、新たな事業アイディアの創出にも積極的に取り組んでいます。これにより、国内外のトレンドを取り入れた革新的なソリューションを提供しています。

ネクストジェンは、2028年までに売上高50億円、営業利益4億円、EBITDA7億円を目指しています。サブスク型ビジネスの強化を通じて、安定した収益基盤を構築し、事業の成長を図っています。また、東京証券取引所スタンダード市場への上場変更により、投資家層の拡大と流動性の向上を目指しています。

同社は、柔軟な働き方を推進し、優秀な人材の確保と育成に注力しています。テレワークの導入や生産性向上のための自社ソリューション活用により、多様な働き方を実現しています。これにより、技術者不足の課題に対応し、企業の競争力を高めています。

ネクストジェンは、CPaaS製品を活用した新サービスの開発を進めています。AI音声認識技術を基にした製品化や、産学連携による技術蓄積を通じて、新たな市場機会を創出しています。広報活動を強化し、提供するソリューションの認知度向上を図っています。