ケイブJP:3760

時価総額
¥51.9億
PER
ゲーム事業と動画配信関連事業の有力企業。スマートフォンゲーム『メテオアリーナ』製作委員会参加、モバイルオンラインゲームの開発運営とインターネット広告を含む動画配信者のサポート・マネジメントを展開。子会社9社(連結子会社5社、非連結子会社4社)、関連会社4社の計14社体制。

事業内容

ケイブはゲーム開発と動画配信関連サービスを柱に事業を展開しています。 同社のゲーム事業では主にスマートフォン向けのオンラインゲームの企画・開発・運営を行い、動画配信関連事業では配信者のサポートやマネジメント、広告を含む収益化支援を行っています。

主要な顧客はゲームの利用者(プレイヤー)と動画配信プラットフォームの視聴者、さらに広告主やスポンサーなどの企業です。同社の収益はゲーム内課金や有料要素を中心に、広告収入や配信者のマネジメント手数料、制作や委託による収入など複数の柱で構成されています。

同社の事業セグメントは大きくゲーム事業と動画配信関連事業に分かれており、ゲーム側ではグループ各社と連携してタイトルの開発・運営(例:スマートフォンゲーム「メテオアリーナ」)を手掛けています。動画側では配信者の育成・運用支援、広告運用やスポンサー対応、イベント・コンテンツ制作の支援などを行い、各グループ会社が役割を分担しています。

経営方針

同社は継続的な事業創出の仕組み化を通じて新たな収益基盤の確立を目指しています。具体的には、シューティングゲームの金字塔である「東方Project」の知的財産権を活用したスマートフォン向け新作「東方幻想エクリプス」をリリースするなど、強力なタイトルを軸に新規サービスを順次投入する体制を整備しています。加えて、ゲーム事業に偏らないよう安定的な利益が見込める分野への参入や合併・買収による事業ポートフォリオの改善も検討しており、収益構造の安定化を目指しています。

重点投資分野はゲーム開発と動画配信関連の支援・広告運用、それに支えるシステム基盤の強化です。具体策として、IP許諾を活用した自社タイトルの企画・開発に投資すると同時に、受託開発や制作委員会方式で開発コストとリスクを複数社で分担する仕組みを採用しています。さらに、配信者のマネジメント事業やソーシャルメディアを使った広告運用を拡充することで、ゲーム内課金、広告収入、マネジメント手数料、受託収入といった複数の収益柱を強化し、他社との差別化を図っています。

同社は新市場開拓と事業拡大にも積極的です。既存のゲームタイトルと動画配信事業の相互活用により、ユーザー獲得と収益化のシナジーを高める計画を進めており、これにより新規ユーザー層の取り込みと広告主への訴求力向上を狙っています。加えて、より安定的な収益を確保するために、広告運用やコンテンツ制作関連の企業を対象とした事業買収や提携を検討し、事業の横展開と収益ポートフォリオの多様化を図っています。

同社は技術革新とインフラの強化にも注力しています。インターネットを通じたサービス提供の安定性確保と、端末・通信環境の進化に対応するため、サーバーなどのシステム基盤を継続的に強化するとともに、技術変化に迅速に対応できる開発体制を整備しています。結果としてサービスの稼働率低下を抑え、よりリッチなコンテンツを効率よく提供することを目指しています。