イチカワJP:3513

時価総額
¥110.5億
PER
10.6倍
抄紙用具関連事業では抄紙用フエルトやベルト、工業用事業では工業用フエルトを製造・販売する企業。

事業内容

イチカワは、抄紙用具関連事業と工業用事業の2つの主要な事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、製造から販売までの一連の事業活動を展開しています。

抄紙用具関連事業では、抄紙用フエルトや抄紙用ベルト、スレート用フエルトなどを取り扱っています。これらの製品は、紙の製造過程で使用される重要な部品です。製造はイチカワが行い、一部の工程は子会社のアイケー加工に外注しています。

工業用事業では、工業用フエルトや関連する仕入品を提供しています。これらの製品は、さまざまな産業で使用されるため、幅広い用途があります。イチカワは、これらの製品の製造と販売を行っています。

イチカワの製品は、国内外のさまざまな地域で販売されています。イチカワ・ノース・アメリカ・コーポレーションやイチカワ・ヨーロッパGmbHなどの子会社が、各地域での販売を担当しています。これにより、グローバルな市場でのプレゼンスを確立しています。

また、イチカワは、アイケーサービスを通じて製品の荷役や保管、その他の委託業務も行っています。これにより、製品の流通や管理を効率的に行い、顧客へのサービス向上を図っています。

経営方針

イチカワは、2030年に向けた長期ビジョン「IK VISION2030」を掲げ、持続可能な社会への貢献を目指しています。このビジョンの実現に向け、3つの中期経営計画を策定し、段階的に成長を図っています。特に、2025年度から始まる「NE-27」では、新領域への挑戦をテーマに掲げ、収益力の向上やグローバル市場での成長を目指しています。

「NE-24」では、製造コスト削減やデジタル技術を活用したDX戦略を推進し、製品競争力を強化しました。これにより、目標を上回る成果を達成しましたが、エネルギー価格の高騰や国内市場の需要減少といった課題も浮上しました。これらの経験を踏まえ、次期計画ではさらなる成長を目指します。

「NE-27」では、国内外での競争力を高めるため、品質とコストの両立を追求し、顧客の信頼を獲得することを重視しています。また、社員の成長を促進し、迅速な行動を奨励することで、企業全体の活力を高める方針です。これにより、連結売上高142億円以上、営業利益率8.2%以上を目指します。

イチカワは、抄紙用具の製造において国内外で高い評価を受けており、特にプレスパート工程での製品提供に強みを持っています。今後も、研究開発力を強化し、SDGs活動を通じて環境負荷の低減に取り組むことで、持続可能な成長を目指します。