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ティーケーピーJP:3479
事業内容
ティーケーピーは、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、「空間再生流通事業」では、遊休不動産を活用し、貸会議室やシェアオフィス、宴会場などのフレキシブルスペースを提供しています。これに加え、ホテル・宿泊研修、料飲・バンケット、イベントプロデュース、BPOなどのサービスも展開し、ワンストップで多様なニーズに応えています。
次に、「リリカラ事業」は、リリカラ株式会社が手がけるインテリア事業、スペースソリューション事業、不動産投資開発事業から成り立っています。インテリア事業では、壁装材やカーテン、床材の販売を行い、スペースソリューション事業ではオフィス空間の設計・施工を提供しています。不動産投資開発事業では、物件の価値を最大化するための開発や賃貸を行っています。
最後に、「ノバレーゼ事業」は、株式会社ノバレーゼが展開するブライダル事業とレストラン特化型事業です。ブライダル事業では、挙式・披露宴のプロデュースや婚礼衣装のレンタル・販売を行い、レストラン特化型事業では宴会や一般飲食を提供しています。これらの事業を通じて、ティーケーピーは多様な顧客ニーズに応え、シナジー効果を狙っています。
経営方針
ティーケーピーは、遊休資産を再生し、新たな価値を創造することで社会に貢献することを基本方針としています。同社は売上高の拡大とコストの最適化を図り、営業利益とROEの向上を目指しています。これにより、利益体質と資本効率の向上を追求しています。
中長期的な経営戦略として、ティーケーピーはフレキシブルスペース事業を中核に据えています。企業の働き方の多様化に伴い、貸会議室やシェアオフィスの需要が拡大しており、同社は全国の施設ネットワークを拡大しています。国内の不稼働オフィス市場は約7,000億円と推定され、同社はこの市場での競争優位を確立しています。
ティーケーピーは、貸会議室を中心に、料飲・バンケット、ウェビナー、シェアオフィス、ホテル・宿泊研修サービスなどの周辺サービスを拡充しています。これにより、付加価値の高い総合サービスを実現し、効率的な資源配分を目指しています。また、シナジーのある企業への政策投資やM&Aを戦略的に実行し、企業価値の向上を図っています。
同社は、効率的な出退店戦略を実施し、不動産開発機能を強化しています。これにより、不動産市況に応じた敏捷な出店や撤退を行い、事業モデルの向上を図っています。また、付加価値サービスの見直し・拡充により、顧客満足度と利益率の向上を目指しています。
さらに、ティーケーピーはグループシナジーの創出を重視し、政策投資・M&Aを積極的に行っています。システムを駆使した営業・予約の最適化を進め、顧客データベースに基づく提案営業や予約システムの整備を行っています。これにより、フレキシブルスペースの需要獲得を推進しています。
人材の確保と育成も重要な課題としており、多様な能力や経験を持つ人材を獲得し、育成を徹底しています。新卒・通年採用を強化し、各部門に最適な人材を確保することで、事業の成長を支えています。管理体制の強化も進め、組織体制や内部管理体制の改善を図っています。