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- 菊池製作所
菊池製作所JP:3444
沿革
年 月 |
概 要 |
1976年3月 |
試作製品及び量産製品の製造、金型製作、精密板金加工を行うことを目的として、東京都八王子市下恩方町に株式会社菊池製作所を設立(資本金2,000千円)。 |
1984年12月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第一工場を開設。 |
1988年11月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第二工場を開設。 |
1990年3月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、大韓民国に100%出資の子会社、KOREA KIKUCHI CO.,LTD.を設立。 |
1990年8月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第三工場を開設。 |
1991年12月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に美山工場(現:本社第一工場)を開設。 |
1992年6月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第四工場を開設。 |
1998年5月 |
量産製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第五工場を開設。 |
2000年6月 |
東京都八王子市の美山工業団地へ本社を移転。 |
2001年3月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に本社第二工場を開設。 |
2002年8月 |
量産製品の製造能力拡大のため、中華人民共和国に99.0%出資の子会社、KIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDを設立。 |
2006年4月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に本社第三工場を開設。 |
2006年11月 |
中国における事業推進を目的として、KIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDの全株式を取得し、当社100%出資の子会社とする。 |
2009年5月 |
試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第六工場を開設。 |
2010年4月 |
試作製品並びに量産製品の製造能力拡大のため、アルミホットダイカスト事業を株式会社サンキ(所在地:静岡県)より吸収分割。 |
2011年10月 |
株式会社大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2012年4月 |
本社第三工場新棟完成。 |
2012年11月 |
福島県双葉郡川内村に福島川内工場を開設。 |
2013年7月 |
株式会社大阪証券取引所の現物市場の株式会社東京証券取引所への統合に伴い、株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2013年10月 |
福島県相馬郡飯舘村に福島第7工場を開設。 |
2013年12月 |
東京理科大学工学部 小林宏教授が開発を進めてきた「マッスルスーツ」のマーケティング戦略・商品戦略を企業へ提供することを目的とし、同教授とともに株式会社イノフィスを設立。 |
2015年2月 |
マッスルスーツ等ロボット関連の製造拠点として福島県南相馬市小高区に福島南相馬工場を開設。 |
2019年1月 |
連結子会社である株式会社イノフィスが第三者割当増資を実施したことに伴い、連結子会社から持分法適用関連会社となる。 |
2019年9月 |
八王子駅北口にロボット関連の営業拠点として、東京ショールームをオープン。 |
2020年8月 |
産業用ドローンの製造、受託、販売を手掛けるイームズロボティクス株式会社の株式取得に伴い、連結子会社とする。 |
2020年11月 |
持分法の適用関連会社であったハルバッハモーターを開発している株式会社マグネイチャーの第三者割当増資の引受により、連結子会社とする。 |
2022年3月 |
持分法の適用関連会社であった自律移動ロボットの開発をしているSOCIAL ROBOTICS株式会社の第三者割当増資の引受により、連結子会社とする。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の再編に伴いスタンダード市場への上場となる。 |
事業内容
菊池製作所グループは、菊池製作所および連結子会社10社と持分法適用関連会社7社から構成されています。同社グループは、金型の設計・製作、板金加工、機械加工、成形加工、プレス加工などの技術を活用し、試作製品及び量産製品の製造、金型製作、介護用及び産業用ロボット製造を主な事業としています。
事業セグメントは大きく分けて、試作・金型製品、量産製品、ロボット・装置等、その他・ガンマカメラ関連等の4つです。試作・金型製品では、精密機器や自動車部品のメーカー向けに、新製品開発のための試作品や金型の設計・製造を行っています。量産製品では、試作・金型製品で培ったノウハウを活用し、精密プレス加工などを用いた機構部品の製造を手掛けています。
ロボット・装置等のセグメントでは、装着型アシストスーツやドローン、歩行支援ロボットなどのサービスサポート系ロボットの開発・製品化を推進しており、スタートアップへの開発・試作・実証・量産・販売支援などを包括的に受託しています。その他・ガンマカメラ関連等では、東日本大震災を起因とする福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線量測定サービスを行っています。
技術面では、金型製作技術、マグネシウム成形技術、金属射出成形技術(メタルインジェクション成形)、プラスチック成形技術、機械加工技術、精密・微細板金加工技術、精密プレス加工、アルミホットダイカスト(鋳造)技術など、多岐にわたる製造技術を保有しています。これらの技術を駆使し、携帯電話やデジタルカメラ、自動車部品、医療機器部品など、多様な製品の設計から量産までを一貫して行っています。
経営方針
菊池製作所グループは、総合加工メーカーのトップランナーとして、またサービス・サポート系ロボット分野におけるスタートアップ企業の事業化支援企業として、技術力と革新性を武器に成長戦略を推進しています。同社は、顧客に信頼と満足を提供し、社員に生きがいと幸福を実現することを目指しています。また、環境との調和を図り、地域社会・地球環境に対して良き会社であり続けることにより、社会に貢献することを経営方針としています。
経営環境の変化に対応するため、菊池製作所グループは5G対応、携帯/ウエアラブル端末、環境/省エネ/再生可能エネルギー分野への参入を目指しています。製造工程の改善による超短納期化と製造コスト削減、技術力・設備力を活かした切削加工・金型製造分野の探索、大手製造メーカーとの連携によるOEM案件の発掘に注力しています。
特に、サービス・サポート系ロボット分野においては、総合ものづくり力を生かした開発・試作・量産などの製造面の支援だけでなく、資金調達・販売・保守などの事業化面の支援を包括的に実施し、グループとしての収益機会の拡大、企業価値向上を図っています。これにより、菊池製作所グループは、受託型加工企業からスタートアップとの連携プラットフォームを構築する総合的なスタートアップ事業化支援企業への成長を目指しています。
競争力の強化、技術の研鑽、新規事業の創出、サステナビリティ経営への取り組み、人材の確保・育成など、多角的な戦略を通じて、菊池製作所グループは持続可能な成長を目指しています。これらの取り組みは、変化する経営環境に適応し、長期的な成長を担保するために不可欠です。