菊池製作所JP:3444

時価総額
¥73.4億
PER
45.1倍
金型設計・製作、板金加工、機械加工、成形加工、プレス加工を駆使し、試作製品や量産製品、介護用・産業用ロボットの製造を行う企業。

事業内容

菊池製作所は、試作製品や量産製品の製造、金型製作、介護用および産業用ロボット製造を主な事業としています。これらの事業は、同社とその連結子会社8社、持分法適用関連会社5社によって構成されています。菊池製作所は、創業以来培ってきた金型の設計・製作、板金加工、機械加工、成形加工、プレス加工などの技術を駆使しています。

試作・金型製品セグメントでは、精密機器、電気機器、自動車部品メーカーを顧客とし、試作製品や金型の設計・製造を行っています。菊池製作所とその海外子会社であるKOREA KIKUCHI CO.,LTD.は、多様な試作製品を一括一貫した設計工程で製作しています。技術革新や製品ライフサイクルの短期化に対応するため、微細化加工や多様な材料の加工技術を向上させています。

量産製品セグメントでは、精密機器、電気機器、自動車部品メーカー向けに量産製品を製造しています。菊池製作所とその海外子会社であるKIKUCHI(HONG KONG)LIMITED、東莞菊池金属製品有限公司は、試作・金型製品で培ったノウハウを活用し、精密プレス加工などの技術を駆使して製品を製造しています。

ロボット・装置等セグメントでは、大学や関連会社との共同開発により、装着型アシストスーツやドローン、歩行支援ロボットなどの開発・製品化を進めています。また、スタートアップへの開発・試作・実証・量産・販売支援を包括的に受託する体制を構築し、受託での開発・製造並びに販売を推進しています。

その他の事業として、東日本大震災に起因する福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所の事故に伴う放射線量測定サービスを提供しています。これにより、放射線量の測定を通じて地域社会に貢献しています。

経営方針

菊池製作所は、成長戦略として多岐にわたる分野での事業拡大を目指しています。特に、ホビー関連や半導体分野、5G対応技術、携帯・ウェアラブル端末、環境・省エネ・再生可能エネルギー分野への参入を計画しています。これにより、新たな市場での競争力を高め、収益機会を拡大することを目指しています。

同社は、製造工程の改善を通じた超短納期化と製造コスト削減に注力しています。また、技術力と設備力を活かし、切削加工や金型製造分野の探索を進めています。さらに、大手メーカーとの連携を強化し、国内外でのOEM案件の発掘を推進しています。

サービス・サポート系ロボット分野では、開発・試作・量産の製造支援に加え、資金調達や販売、保守などの事業化支援を行っています。これにより、包括的な事業化支援企業としての地位を確立し、企業価値の向上を図っています。

競争力強化のため、菊池製作所は「一括一貫体制」による総合ものづくり力を強化し、リモート化・DX化に取り組んでいます。迅速かつ正確な情報収集と技術水準の向上を図り、競合他社との差別化を進めています。

人材の確保と育成も重要な課題とし、キャリアアップを重視したプログラムを策定しています。多様な知見を持つ事業プロデューサーの育成や、シルバー人材の活用を通じて、持続的な成長を支える人材基盤を強化しています。

技術革新に対応するため、菊池製作所は新しい加工技術の導入と高精度製造設備の導入を進めています。これにより、短納期化を実現し、競争優位性を高める技術力を育成しています。

新規事業創出においては、サービス・サポート系ロボット分野でのスタートアップとの連携を強化しています。高精度製作技術や電気・制御技術を活用し、製品製造や品質保証体制の構築に注力しています。

サステナビリティ経営にも取り組み、SDGsに沿ったテクノロジーの創出を目指しています。ガバナンスの強化や健康経営、働き方改革を推進し、環境負荷軽減への取り組みを進めています。これにより、社会から信頼される企業を目指しています。