ジョイフル本田JP:3191

時価総額
¥1356.1億
PER
16.3倍
住まいや生活関連商品の販売とリフォーム事業の大手。大規模ホームセンターを中心に豊富な品揃えとロープライス、専門小売店やペット・アンティーク店舗を展開。1976年3月創業、スポーツクラブ併設などで事業拡大。茨城・千葉・埼玉・東京・栃木中心の関東圏展開。

事業内容

株式会社ジョイフル本田は、住まいと生活に関する商品販売と住宅リフォームを中心に展開するホームセンターチェーンです。資材・プロ用品、インテリア・リビング、ガーデン・ファーム、日用品、ペット・レジャーなど幅広い商品をそろえ、リフォーム工事の設計・施工や関連サービスも行っています。

同社は一般消費者と工事業者などのプロ顧客の双方を主要な顧客層としており、店舗での物販が収益の中核です。豊富な品ぞろえと低価格路線で集客し、リフォームや付帯サービスが売上を補完する構造になっています。

事業の店舗形態は大規模小売店と専門小売店が中心で、主に関東圏(茨城・千葉・埼玉・東京・栃木・群馬など)に集中して出店しています。各店舗は資材・プロ用品、インテリア・リビング、ガーデン・ファーム、リフォーム、デイリー・日用品、ペット・レジャーといった複数の製品ラインを展開し、関連会社はスポーツクラブ運営や北海道でのホームセンター運営などで事業を補完しています。

経営方針

ジョイフル本田は、2026年6月期から2028年6月期の中期経営計画で成長を目指しています。既存事業の深化と新たな取り組みの実行、知的資本への投資、環境・社会・ガバナンス(ESG)の継続を基本方針とし、具体的には中期期間で単独の専門店や資材館などの新業態を累計で+20~30店舗開設することを目標としています。同社は、出店による売上拡大と集中出店によるコスト低減を図るとともに、既存店の来店客数を維持するために顧客体験の向上を重視しています。

重点投資分野は店舗網の拡大と専門性の強化にあります。同社は基幹店舗を軸に地域ニーズに即した専門フォーマットを確立し、専門人材の最適配置で付加価値を高めることを目指しています。ホームセンター事業とリフォーム事業は顧客情報を共通化する顧客管理(CRM)を構築して相互送客を促し、速やかな対応や生活の質(QOL)を高めるソリューション提案で差別化を図ります。また、事業拡張や新分野獲得のために2026年からM&A推進部を設置し、合併・買収による経営資源の獲得を進めています。

新市場開拓や事業拡大に関しては、既存の関東圏を中心とした強みを活かしつつ、新しい小型専門店や資材特化店など多様な業態で商圏を広げる計画です。来店頻度を高めるためにオンラインと店頭を融合する戦略(オンラインとオフラインの統合)で集客力を強化し、データを使った個別提案で購買につなげます。加えて、スポーツクラブ運営や北海道での事業など関連会社を活用した収益ポートフォリオの多様化も継続しています。

技術革新では、業務効率化と顧客接点拡大を両立させるデジタル化を進めています。オンラインと店頭をシームレスに結ぶ仕組みや、収集したデータを活用した顧客ごとの販売強化が主要施策です。人材面では働きがいの向上を図り、2028年6月期までに国際的な働きがい調査での指標(GPTW)50%を目標とするとともに、管理職に占める女性割合を7%以上に引き上げる計画です。環境面ではグリーンエネルギー導入や中長期のグリーントランスフォーメーション(GX)計画を進め、2030年6月期までに2013年比で温室効果ガス排出量を70%削減することを目指しています。