ラクト・ジャパンJP:3139株価

時価総額
¥370.8億
PER
10.7倍
乳製品・食肉原料輸入の有力企業。乳製品原料・チーズ、食肉食材、機能性食品原料の輸入販売を展開。2020年4月に機能性食品原料部門を新設し、25年12月にライフサイエンス事業部門に改称。日本・アジア11カ国で事業展開。

株価・出来高の推移

時価総額の推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
時価総額の推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PERの推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
PERの推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PBRの推移

事業内容

ラクト・ジャパンは、乳製品原料や食肉製品の輸入販売を主力事業とする食品専門商社です。同社は世界各地の生産地と長年培ってきた信頼関係を基盤に、安全で高品質な原料を日本の食品メーカーに安定供給しています。特に乳製品分野では国内でも数少ない専門商社として、チーズやバター、脱脂粉乳といった多様な乳原料を取り扱っているほか、豚肉を中心とした食肉製品や機能性食品原料も展開しています。

同社の主要顧客は、乳製品メーカーやハム・ソーセージメーカーなどの食品製造業者で、これらの企業に対して原料供給を行う卸売事業が収益の柱となっています。独立系商社の強みを活かし、仕入先から販売先まであらゆる企業との取引が可能な全方位性を特徴としており、顧客に対しては商品情報だけでなく海外市況や専門的な業界情報も定期的に提供するなど、きめ細かなサービスで差別化を図っています。

同社の事業は主に4つの部門で構成されています。最大の乳原料・チーズ部門では、生乳由来の様々な原料や乳調製品を取り扱い、アイスクリームやヨーグルト向けの原料を幅広く供給しています。食肉食材部門では米国の大手企業との提携により豚肉を中心に輸入販売し、機能性食品原料部門では健康志向の高まりを受けてプロテインやコラーゲンなどの機能性原料を展開しています。さらにアジア事業では、シンガポールを中核としてチーズの製造販売事業も手掛け、現地の商慣習に対応したハラル認証取得製品を「FOODTECH」「CHOOSY」の自社ブランドで展開しています。

経営方針

ラクト・ジャパンは「LACTO VISION 2032」として野心的な長期成長戦略を描いています。同社は2032年11月期までに連結経常利益60億円、海外事業比率40%、乳製品取扱高45万トンの達成を目標として掲げ、「乳製品専門商社から複合型食品企業」への変革を目指しています。2025年11月期実績では経常利益58億円を達成しており、既に長期目標の水準に近づいています。新たにスタートした中期経営計画「NEXT-LJ 2028」では、この長期目標を4年前倒しで達成する計画を打ち出しています。

重点投資分野として、同社は機能性食品原料事業とアジアのチーズ製造販売事業を成長の柱と位置付けています。機能性食品原料部門では、プロテインブームの追い風を受けて乳由来の高たんぱく原料を中心とした事業拡大を進めており、健康志向の高まりという社会トレンドを捉えた戦略的分野として育成しています。アジア事業では、2026年11月期に稼働予定のシンガポール新工場建設により製造体制を大幅に強化し、「FOODTECH」「CHOOSY」の自社ブランドを軸とした事業拡大を図っています。

新市場開拓においては、「複合型食品企業」への進化を掲げて事業領域の拡張を進めています。従来の乳製品原料や食肉製品の輸入販売に加え、機能性食品原料や加工食品の製造販売へと事業の幅を広げることで、単なる商社機能を超えた価値提供を目指しています。特にアジア市場では人口増加と食の欧米化進展により乳製品需要の拡大が見込まれており、現地製造拠点を活用した事業展開を加速する方針です。同社は既存事業とのシナジーが期待される分野でのM&Aも積極検討するとしており、有機的成長と買収を組み合わせた事業拡大戦略を推進しています。

技術革新への取り組みでは、「食と健康をつなぐ」をコンセプトに掲げた商品開発力の強化を進めています。機能性食品原料分野では、顧客ニーズに対応した高付加価値原料の開発や代替原料のサプライソース確保に注力し、食肉食材部門でも鶏肉加工品や香辛料・香辛料抽出物など新領域の商品開発を推進しています。アジア事業では新工場稼働により新製品の製造・販売や受託加工ビジネスなど新たな事業モデルの展開も計画しており、製造技術の向上と商品開発力の強化により差別化を図る戦略を描いています。