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紀文食品JP:2933
事業内容
紀文食品は、国内外で多岐にわたる食品事業を展開しています。主な事業セグメントは「国内食品事業」「海外食品事業」「食品関連事業」の3つです。
国内食品事業では、日本国内でスリミ製品、惣菜、水産珍味などの食品を製造・販売しています。紀文食品は、北海道から沖縄までの工場を活用し、全国に製品を安定供給しています。また、すり身や水産加工品、農畜産品の輸出入と国内仕入販売も行っています。
海外食品事業では、スリミ製品の製造・販売を中心に、農畜水産品の輸出入及び仕入販売を行っています。タイ、台湾、韓国などの子会社や関連会社を通じて、カニカマをはじめとする製品を北中米、アジア、オセアニア、欧州に供給しています。
食品関連事業では、紀文フレッシュシステムがロジスティクス事業を展開し、3PLビジネスや共同配送事業を行っています。また、情報システム事業や広告宣伝、オフィスサービス、食品衛生検査分析の受託など、多岐にわたるサービスを提供しています。
経営方針
紀文食品は、2038年の創業100周年に向けて「総合食品グループ」「開発型企業」「グローバルカンパニー」を目指す長期経営戦略を掲げています。このビジョンを実現するため、3年ごとの中期経営計画を5回にわたって策定し、段階的に目標達成を目指しています。
紀文食品の中期経営計画「紀文グループ 中期経営計画2026」では、「持続的に成長できる強固な企業体質を確立する」を基本方針としています。具体的には、マーケティングと商品開発機能の強化、健康機能の付加、消費者の食嗜好の変化に対応した商品開発を進めています。
国内食品事業では、カニカマや竹輪のカテゴリーを強化し、健康志向に応える商品ラインアップの充実を図っています。また、業務用チャネルの拡大や新たな事業領域の探索を進め、着実な成長を目指しています。
海外食品事業では、スリミ製品を中心に日本食の市場拡大を図り、健康志向に対応した商品展開を進めています。特に北米、中国、東南アジアを重点地域とし、グローバルな供給能力の強化を図っています。
食品関連事業では、ITと物流の連動を強化し、高品質で環境に配慮した物流サービスを推進しています。また、食の安全・安心に関するノウハウの外販にも取り組んでいます。
紀文食品は、資本効率の改善や経営基盤の整備にも注力しています。売上成長とコスト削減を通じて収益性を向上させ、キャッシュ創出力を高めることで、株主還元や新規事業への投資を進めています。
サステナビリティ課題への対応も重視しており、気候変動への対応や食品ロス削減、持続可能な資源調達を進めています。2030年までにCO₂総排出量を30%削減するなど、具体的な目標を設定し、持続可能な成長を目指しています。