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RIZAPグループJP:2928
事業内容
RIZAPグループは純粋持株会社として、68社の連結子会社を通じてヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの事業を展開している。同社は手頃なセルフ型ジムからパーソナルトレーニング、体型補整下着や化粧品、英会話やゴルフの個別レッスンなど、個人の健康と美容に関わるサービスと商品を主力にしている。
同社の主要顧客は個人利用者が中心で、ジム会員や化粧品・下着の購入者が多い一方、企業向けの健康研修や法人契約も収益の柱になっている。収益は会費やレッスン料、商品の販売(直営店とEC)、および子会社が運営する施設や卸売による売上で構成されている。
事業は大きくヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの三つに分かれており、それぞれ異なる商品と販路を持っている。ヘルスケア・美容はジム運営や美容・健康商品の販売、ライフスタイルはインテリア雑貨やアパレル、リユース・小売の運営、インベストメントは保育や介護、時計の卸売などグループ全体の収益を支える機能を担っている。
経営方針
同社は中期経営計画(改訂後は2023年〜2027年)を軸に、売上収益と営業利益を主要な経営指標として持続的な成長を図っています。具体的な数値目標は年度ごとにアジャイルに見直す方針で、2025年決算以降は「成長のゴールは変えず、柔軟に計画を軌道修正する」運営を掲げています。グループは純粋持株会社として68社を傘下に有しており、特に短期間で黒字化したchocoZAPを成長の柱に集中投資することで、収益基盤の安定化と再成長を目指しています。
重点投資分野はヘルスケア・美容領域の中でもchocoZAPを中核とした店舗展開と商品・サービスの横展開です。同社は「毎日最短5分」で効果を出す独自メソッドを低価格で提供することで市場差別化を図っており、店内にカラオケやランドリー、マッサージ機を置くなど生活全体を支える仕組みも導入しています。さらに会員全員に体組成計や健康記録用の機器を配布し、専用アプリでデータを収集、解析することで一人ひとりに合った支援を可能にしています。
新市場開拓と事業拡大の計画としては、国内でのchocoZAPのさらなる店舗拡大に加え、企業向けサービスや保険・介護領域との連携強化を進めています。2024年6月に締結したSOMPOホールディングスとの資本業務提携は、保険や介護事業とのシナジーを通じて会員価値を高める狙いがあり、法人向け健康研修やデータ連携による新しい収益モデルの開発も想定されています。グループ内の事業統合や子会社の機能活用を進め、顧客の継続利用を高める施策に注力しています。
技術革新ではデータと人材の両面で投資を進めています。同社はライフログデータを活用するためのアプリやAIによる個別支援を実用化しており、今後はエンジニアなどのデジタル人材確保を重視してシステム基盤を強化します。また、個人情報漏えいの課題を受けて情報セキュリティとコンプライアンス体制の強化を図りつつ、広告費の費用対効果を高めるためのデジタル分析や顧客リピートを促す仕組み(コールフォローや会員サイト整備)に投資しています。同社はこれらを通じて「人類の健康に最も貢献する企業グループ」を目指しています。