ニチレイJP:2871

時価総額
¥4889.4億
PER
17倍
加工食品、水産、畜産、低温物流、不動産、その他の事業を展開し、冷凍食品や水産品、畜産品の加工・販売、物流サービス、不動産賃貸などを手がける。

事業内容

ニチレイは、加工食品事業、水産事業、畜産事業、低温物流事業、不動産事業、その他の事業を展開しています。これらの事業は、ニチレイとその子会社80社、関連会社15社によって構成されています。

加工食品事業では、調理冷凍食品や農産加工品、レトルト食品、ウエルネス食品などを製造・販売しています。主要な子会社には、ニチレイフーズやニチレイ・アイスなどがあります。

水産事業では、えびやたこ、かに、貝類、魚卵類などの水産品を取り扱っています。ニチレイフレッシュやフレッシュまるいちが主要な子会社です。

畜産事業では、鶏肉、牛肉、豚肉などの畜産品を加工・販売しています。ニチレイフレッシュやフレッシュチキン軽米がこの分野で活動しています。

低温物流事業は、物流ネットワーク事業、地域保管事業、海外事業、エンジニアリング事業に分かれています。ニチレイロジグループ本社やロジスティクス・ネットワークが主要な子会社です。

不動産事業では、オフィスビルや駐車場の賃貸を行っています。ニューハウジングが関連する子会社です。

その他の事業には、診断薬や医療機器の製造・販売、人事給与関連業務サービス、緑化管理・清掃関連サービスなどがあります。ニチレイバイオサイエンスやニチレイビジネスパートナーズがこの分野で活動しています。

経営方針

ニチレイは、長期経営目標「N-FIT 2035」を掲げ、収益力の強化と資本効率の向上を目指しています。この目標は、国内外のステークホルダーから信頼される企業として、食を通じた卓越した価値創造と高度な物流サービスを提供し続けることを目指しています。

ニチレイの中期経営計画「Compass×Growth 2027」では、競争優位領域の深掘りとグループシナジーの発揮を重視しています。特に、チキン加工品や米飯類、冷凍食品物流プラットフォームの強化を図り、食品事業の統合を進めています。また、欧州、ASEAN、北米での海外事業拡大を加速させる方針です。

ニチレイは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも重視しています。環境負荷の低減や社会課題解決に繋がるビジネスモデルの確立を目指し、企業価値の向上を図っています。これにより、豊かな食生活と健康を支える企業としての責任を果たしています。

財務戦略としては、営業キャッシュ・フローと負債調達で得た資金をオーガニック成長や株主還元に振り向け、資本効率を考慮した自己株式の取得も行います。D/Eレシオは0.5倍を目安にし、戦略投資の必要が生じた場合にはレバレッジを活用します。

ニチレイの成長戦略は、加工食品事業と水産・畜産事業の統合によるシナジー効果の発揮、低温物流事業の基盤整備、バイオサイエンス事業のグローバル展開など、多岐にわたります。これにより、国内外での競争力を高め、持続的な成長を目指しています。