アスクルJP:2678

時価総額
¥1366.6億
PER
20.4倍
eコマース事業を中心に、ASKUL事業やLOHACO事業を通じたオフィス用品や消費者向け商品の販売、物流サービス、医療関連通販事業などを展開。

事業内容

アスクルは、主にeコマース事業を展開しており、オフィス用品や生活用品、食品、医薬品、化粧品、ペット用品などを取り扱っています。この事業は、ASKUL事業、LOHACO事業、グループ会社に分かれています。ASKUL事業では、オフィス用品の翌日配送サービスを提供し、エージェントを通じて新規顧客の開拓や代金回収を行っています。

LOHACO事業は、一般消費者向けにオフィス用品の配送サービスを展開しており、LINEヤフー株式会社との提携により、価格や商品品質、配送面での優位性を持つeコマース事業を構築しています。また、ASKUL LOGIST株式会社は、物流・配送サービスを提供し、効率化と環境配慮を進めています。

アスクルのグループ会社には、アルファパーチェス、フィード、チャームなどがあり、それぞれが特定の分野で強みを持っています。アルファパーチェスはMRO商材の拡大に取り組み、フィードは歯科関連の通販事業を展開しています。チャームはペット用品の品揃えに強みを持ち、LOHACOでの取扱商品数を拡大しています。

さらに、アスクルはロジスティクス事業も展開しており、ASKUL LOGIST株式会社を通じて企業向けの物流サービスを提供しています。また、嬬恋銘水株式会社を通じて水の製造販売も行っており、多様な事業を展開しています。これにより、アスクルは多様なニーズに応える企業として成長を続けています。

経営方針

アスクルは、1992年の創業以来、オフィス用品の迅速かつ確実な提供を通じて成長を遂げてきました。特に中小企業から大企業まで、幅広いニーズに応えるために商品やサービスを進化させてきました。2012年には一般消費者向けのeコマースサイト「LOHACO」を開始し、消費者市場への進出を果たしました。

アスクルは、AI技術の進化を背景に、2025年に新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、2050年ビジョンとして「誰もがうれしい自分を次々と実現できる社会をつくる」を掲げています。2035年には「Beyond Retail~小売を超えて、働くを革新する~」を目指し、リテール事業の再成長と新たな価値提供領域の確立に注力します。

リテール事業の再成長では、医療・介護、宿泊、飲食業などの対人サービス業種をターゲットに、オリジナル商品の開発や物流戦略の進化を図ります。LOHACO事業では、ASKUL事業とのシナジーを活かし、物流の効率化や販売チャネルの拡大を進めます。

新たな価値提供領域の確立に向けて、アスクルはソリューションビジネスを推進します。成長投資枠1,000億円を活用し、M&Aや他社との協業を積極的に進め、2035年には既存事業と新規事業の利益割合を50:50にすることを目指しています。これにより、アスクルは持続的な成長を図ります。