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インターメスティックJP:262A
事業内容
インターメスティックは、メガネとメガネ小物の企画・製造・販売を一貫して行う小売企業で、主力ブランドはZoffです。同社はSPA方式を採用し、企画から販売までを自社で管理して低価格で商品を提供しています。
主要顧客は一般消費者で、国内の直営店を中心に売上を上げています。同社は卸売を挟まないため中間マージンを抑え、商品企画と販売の情報連携により高い利益率を確保する収益構造を築いています。
事業は国内事業と海外事業に分かれ、国内は直営のZoff店舗(2024年12月末で307店)を展開し、海外は現地子会社やフランチャイズを通じてブランド展開しています。同社は自社ブランドの眼鏡・関連小物を中心に、迅速な商品開発と品揃えの更新で顧客ニーズに応えています。
経営方針
インターメスティックは「メガネが主役の時代をつくる」というミッションの下、SPA方式で企画・製造・販売を一貫して行うことで低価格と高い利益率を両立させています。経営の評価指標として売上高、売上総利益率、営業利益率、既存店増収率、サングラス売上高、EC売上高、国内新規出店数を重視しており、直営のZoff店舗は2024年12月末で307店まで拡大、顧客のリピート率は毎年10%を超えています。同社は持続的な収益拡大と店舗網の堅調な拡大を目指しています。
重点投資分野としては商品開発とマーケティングに力を入れています。「Zoff SMART」「Galileo」といった機能性商品の開発に加え、アニメやアパレルブランドとのコラボレーションで魅力を高め、ニーズをウォンツに変える商品作りを行っています。デザイン性・機能性・安全性を高めることで他社との差別化を図り、サングラスの普及拡大にも注力して増加する紫外線対策を生活ソリューションとして提案する方針です。
新市場開拓では国内の地方やショッピングセンター、駅ビルへの戦略的出店を進めるとともに、海外は香港やシンガポールでのフランチャイズ展開を基盤に第三国への進出準備を行っています。EC事業については自社ECの認知向上と機能改善に継続投資し、コラボ商品を含めた品揃え強化で購買客数と購買回数の増加を目指しています。同社は国内外の物理的チャネルとオンラインチャネルを組み合わせて事業拡大を図っています。
技術革新への取り組みとしては、店舗・本社の業務にデジタル技術を導入して単調作業を削減し生産性を高めることに注力しています。具体的にはセルフ検眼機や発券機、レンズの新型加工機の導入を進めるほか、業務フローの標準化やオペレーションマニュアルの改善で店舗運営の効率化を図っています。また、内部管理体制の強化やコンプライアンス周知にも投資し、安定した事業基盤の上でデジタル化を推進することを同社は目指しています。