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アウンコンサルティングJP:2459
事業内容
アウンコンサルティングは、企業のデジタルマーケティング支援を主力とする企業で、当社グループは本体と4つの連結子会社で構成されています。 同社は検索連動型広告(SEM)を中心に、ウェブ広告の販売・制作、ウェブサイトの構築・運用、SNSを活用した発信支援などを日本語と多言語で提供しています。
主要な顧客は国内外の企業で、販促や集客を強化したい事業者が中心です。 同社の収益は広告販売の手数料や制作・開発費、サイト運用などのサービス料が主で、継続的な運用契約による安定収入とプロジェクト型の単発収入を組み合わせています。
事業はマーケティング事業に集約されており、検索広告運用、広告クリエイティブ制作、サイト設計・開発、SNS運用支援、そして多言語対応といった製品ラインで構成されています。 同社は海外展開も行っていますが、ベトナムとタイの一部子会社は解散・清算手続き中で、グループ構成の見直しを進めています。
経営方針
同社はまず「業績回復」を最優先に掲げ、マーケティング事業へ経営資源を集中することで中期的な黒字化を目指しています。具体的には本体と4つの連結子会社を中心に組織体制の効率化・合理化を進め、営業力の強化によって問合せ件数や新規顧客の獲得をさらに拡大する計画です。直近では6期連続の営業損失が続いているため、収益構造の立て直しと安定的なキャッシュフローの確保を明確な優先課題としています。
重点投資する分野としては、従来の検索連動型広告やウェブ制作に加え、海外向けの販売促進支援や多言語サービスを挙げています。特に同社は多言語対応力を差別化要因と位置づけ、大手グローバル企業向けに海外検索で上位表示させる対策(海外向けの検索最適化サービス)の提供を強化しています。加えて、自社で火災保険・地震保険の申請支援サイトなどメディアを開発・運用し、広告手数料型と継続運用型の収益を組み合わせて安定化を図っています。
新市場開拓については、グローバルBtoB企業向けのアウトバウンド支援を重点領域とし、海外進出や海外市場向けプロモーションの営業を強化していく方針です。ベトナム・タイの一部子会社の解散・清算を含めたグループ構成の見直しにより、日本本社へ経営資源を集約し、海外対応は選択と集中で効率的に拡大する計画です。並行して蓄積したグローバルコンサルティングのノウハウを活かし、新規事業や収益源の多様化にも取り組んでいます。
技術革新への取り組みでは、人工知能を活用したマーケティング支援やデータ解析の導入を進め、広告運用やコンテンツ生成の自動化で生産性を高めることを目指しています。具体的にはAIを使った広告効果の最適化ツール、翻訳や多言語コンテンツの自動化、サイト運用の効率化といった施策を検討・導入し、付加価値の高いサービス提供による単価向上と運用コストの低減を図る方針です。