Chordia TherapeuticsJP:190A

時価総額
¥271.5億
PER
121.6倍
新規抗がん薬の研究開発に特化した創薬ベンチャー。主にファーストインクラスの低分子医薬品の開発に注力し、RNA制御ストレスを標的とした新規パイプラインを含む複数の臨床・前臨床段階のプロジェクトを進行中。

沿革

2017-10創薬研究を目的として、神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク内にてChordia Therapeutics株式会社を設立
2017-11武田薬品工業株式会社とライセンス契約を締結し、4つのパイプラインの全世界での独占的に研究、開発、製造及び商業化する権利を獲得
武田薬品工業株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
2018-08抗がん薬化合物CTX-712の日本での第1相臨床試験を開始
2019-03ジャフコ グループ株式会社、京都大学イノベーションキャピタル株式会社、他数社を引受先とする出資契約を締結
2019-04東京都中央区に東京事務所を開設
2020-12小野薬品工業株式会社に対し、当社が保有する抗がん薬化合物CTX-177及びその関連化合物を全世界で独占的に研究、開発、製造及び商業化する権利について、ライセンス契約を締結
2022-05日本グロースキャピタル投資法人、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合、新生キャピタルパートナーズ株式会社、及び日本ベンチャーキャピタル株式会社、シオノギファーマ株式会社を引受先とする出資契約を締結
株式会社メディパルホールディングスとの将来的な流通及び販売促進等における業務提携に関する基本合意書を締結
シオノギファーマ株式会社と低分子化合物の製造における協業に関する基本契約書を締結
2022-08導出先である小野薬品工業株式会社が抗がん薬化合物CTX-177(ONO-7018)の米国での第1相臨床試験を開始
2023-02抗がん薬化合物CTX-712の米国での第1/2相臨床試験を開始
2023-08抗がん薬化合物CTX-712の日本での第1相臨床試験の症例登録完了

事業内容

Chordia Therapeuticsは、がん領域におけるアンメットメディカルニーズに応えることを目指し、新規抗がん薬の研究開発に取り組む創薬ベンチャー企業です。同社は、特にファーストインクラスとされる低分子医薬品の開発に注力しています。これらの医薬品は、既存の治療法とは異なる新しい作用機序を持ち、がん治療の新たな選択肢となる可能性を秘めています。

同社の研究開発戦略は、効率的な創薬プロセスの実現を目指しており、そのために大学や公的機関、製薬会社などとの共同研究やライセンス提携を積極的に行っています。特に、がんの新しいホールマークである「RNA制御ストレス」に焦点を当てた研究開発を行っており、この分野におけるリーディングカンパニーとして位置づけられています。

同社は現在、臨床パイプラインとしてCLK阻害薬、MALT1阻害薬、および前臨床研究段階のパイプラインとしてCDK12阻害薬、探索研究段階のパイプラインとしてGCN2阻害薬と新規パイプラインを保有しています。これらのパイプラインは、RNA制御ストレスを標的とする新しいコンセプトに基づいており、特にがん細胞に追加の負荷をかけて死に至らしめることを目指しています。

収入形態としては、当面の間、ライセンス契約に基づく提携企業からの収入を想定しており、契約一時金、開発マイルストン収入、販売マイルストン収入、ロイヤリティ収入があります。また、自社で製品を販売する体制を構築することも視野に入れています。

Chordia Therapeuticsは、がん治療薬の研究開発において、新たな治療法の創出を目指し、がん患者やその家族、社会に貢献することを目標としています。

経営方針

Chordia Therapeuticsは、がん治療におけるアンメットメディカルニーズに応えることを目的とした創薬ベンチャー企業です。同社は、「日本発」「世界初」の新しい抗がん薬の開発を通じて、がん患者に新たな希望を提供することを目指しています。2030年までには、日本発の研究開発型製薬会社としての地位を確立することをビジョンとして掲げています。

同社の成長戦略の中心は、ファーストインクラスの抗がん薬の開発にあります。現在、主要なパイプラインとしてCTX-712が臨床試験段階にあり、日本国内および欧米での承認取得を目指しています。また、新規創薬標的の探索とパイプラインの創出にも力を入れており、研究開発体制の強化と資金調達を進めています。

Chordia Therapeuticsは、国内外の製薬会社との提携を積極的に進めることで、グローバルな開発・販売ネットワークの構築を目指しています。また、必要に応じて事業会社や株式発行を通じた資金調達を行い、研究開発を推進していく方針です。

同社は、がん領域における新たな治療法の開発において、国内外での承認取得やライセンス契約の締結を通じて、安定的な収益源の確保を最重要課題としています。これにより、がん患者にとっての新たな治療選択肢の提供と、社会への貢献を目指しています。