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テノックスJP:1905
事業内容
テノックスは、建設および建設資材の販売を主たる事業とする企業グループです。このグループは、テノックス本社と4つの連結子会社(テノックス技研、広島組、複合技術研究所、TENOX ASIA COMPANY LIMITED)、および1つの持分法非適用非連結子会社(大三島物産)で構成されています。
テノックスの事業セグメントは3つに分かれています。まず、建設事業では、テノックス、テノックス技研、広島組、大三島物産の4社が基礎工事に特化したサービスを提供しています。テノックス技研は、主にテノックスからの基礎工事の請負や機材の賃貸を行っています。海外では、TENOX ASIA COMPANY LIMITEDが事業を展開しています。
次に、土木建築コンサルティング全般等事業では、複合技術研究所が土木建築に関するコンサルティングや工事物件の斡旋業務を行っています。このセグメントは、専門的な知識を活かしたコンサルティングサービスを提供し、顧客のニーズに応えています。
最後に、その他の事業として、テノックスは不動産賃貸事業を手がけています。この事業は、建設業とは異なる収益源を提供し、企業全体の安定した成長を支えています。
経営方針
テノックスは、基礎工事を中心に事業を展開する企業であり、2024年度からの中期経営計画「未来を拓く、新たな一歩」を掲げています。この計画では、社会、環境、労働、経営における課題に対し、5つの重要戦略を通じて挑戦し、100年企業を目指したサステナビリティ経営を推進しています。
テノックスの成長戦略は、国内外の事業別戦略と開発戦略に基づいています。国内の土木事業では、防災・減災や国土強靭化に向けた技術提案を強化し、建築事業では新技術を活用した複合提案を推進しています。海外では、ベトナムでの事業拡大を目指し、基礎技術を活用した成長を図っています。
開発戦略では、保有技術の高付加価値化や社会・環境問題解決に向けた技術開発を進めています。特に、施工管理装置「VCCS」の全工法への展開や、現場施工の自動化を通じて、施工品質の向上と働き方改革を推進しています。また、環境・デジタル戦略として、カーボンニュートラルの実現やDXの推進により、業務効率化と生産性向上を図っています。
経営基盤の強化も重要な戦略の一部です。安全・品質管理の徹底や収益力の強化、ガバナンスの強化を通じて、持続的な成長を実現します。さらに、人財戦略では、企業ブランディングやWell-beingの実現を目指し、人財育成やDE&Iの推進に注力しています。
資本効率経営の推進もテノックスの成長戦略の一環です。ROEの向上を目指し、収益性の向上と資本コストを意識した経営を行います。具体的には、営業キャッシュ・フローを活用した投資や株主還元を通じて、企業価値の向上を図ります。