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田辺工業JP:1828
沿革
1969年2月 |
田辺建設株式会社の機電事業部(機械・電気部門)を分離し、資本金1,000万円をもって、田辺工業株式会社を設立、本社所在地を新潟県西頸城郡青海町(現、新潟県糸魚川市)に、営業所を青海(現、青海支店、新潟県糸魚川市)・直江津(現、北陸支店、新潟県上越市)・千葉(現、千葉支店、千葉県市原市)・東京(現、東京本社、東京都千代田区)に設置 |
1969年4月 |
建設業法に基づく特定建設業の種類のうち、「電気工事業」「管工事業」「鋼構造物工事業」及び一般建設業の種類のうち、「とび・土木工事業」「タイル・れんが工事業」「機械器具設置工事業」「電気通信工事業」の許可を国土交通大臣(旧建設大臣)より受ける(以後3年ごとに許可更新) |
1971年3月 |
「電気工事業の業務の適正化に関する法律」の規定に基づき、電気工事業者として登録 |
1977年2月 |
第一種圧力容器製造認定工場として新潟労働局長(旧新潟労働基準局長)より許可を受ける |
1983年2月 |
新潟営業所を新潟県新潟市に設置 |
1983年6月 |
ウエストフェン社(独)とウエストマットに関する技術提携契約を締結 |
1983年6月 |
ウエストマットの販売代理店として、田辺インターナショナル株式会社を東京都千代田区に設立(出資比率20%)(1987年5月東京都文京区に移転) |
1986年4月 |
名古屋出張所を愛知県名古屋市に設置(現、名古屋支店) |
1988年4月 |
産業装置部を新潟県西頸城郡名立町に設置(1991年3月新潟県上越市に移転) |
1989年2月 |
電力事業部を新潟県上越市に設置 |
1989年12月 |
田辺インターナショナル株式会社の株式を取得し、100%子会社とする |
1992年2月 |
建設業法に基づく特定建設業の種類のうち、「土木工事業」「建設工事業」の許可を国土交通大臣(旧建設大臣)より受ける |
1993年9月 |
大阪支店を大阪府大阪市中央区に設置 |
1993年9月 |
日本証券業協会に株式を店頭登録 |
1996年10月 |
表面処理加工の事業を行うため、タイ国にタナベタイランド社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%) |
1998年10月 |
埼玉技術センターを埼玉県吉川市に設置 |
1999年12月 |
電気計装工事、送電工事、営業部門において「ISO9001」を取得 |
2000年12月 |
田辺商事株式会社、田辺運輸株式会社の株式を取得 |
2002年3月 |
産業プラント設備工事、設備保全工事、管工事、鋳造用工業炉部門において「ISO9001」を取得 |
2003年5月 |
送電工事部門において「ISO14001」を取得 |
2003年11月 |
本社所在地を新潟県上越市に移転 |
2004年12月 |
日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場 |
2006年5月 |
田辺商事株式会社、田辺運輸株式会社の株式を売却 |
2006年12月 |
産機エンジニアリング部を東京都千代田区へ移転、呼称を東京本社とする |
2007年3月 2010年3月 2010年3月 |
ジャスダック証券取引所への上場を廃止し、東京証券取引所市場第二部に株式を上場 姫路技術センターを兵庫県姫路市に設置 子会社田辺インターナショナル株式会社を解散 |
2010年10月 |
中国に田工商貿(上海)有限公司(現、田工実業(上海)有限公司)(現、連結子会社)を設立(出資比率100%) |
2010年12月 |
シンガポールにタナベエンジニアリングシンガポール社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%) |
2013年4月 |
タナベタイランド社に、機械工場を増設 |
2013年4月 2014年10月 |
鹿島支店を茨城県神栖市に設置 グリーンパワーTANABE東松山太陽光発電所を埼玉県東松山市に設置 |
2018年5月 |
マレーシアにタナベテクニカルサービスマレーシア社(現、連結子会社)を設立(出資比率100%) |
2020年4月 |
幕張E&Iエンジセンター(現、幕張エンジセンター)を千葉県千葉市に設置 |
2020年4月 |
大牟田支店を福岡県大牟田市に設置 |
2020年4月 |
タナベタイランド社に、バンコクビジネスセンターを設置 |
2021年11月 |
デジタルイノベーションセンターを千葉県千葉市に設置 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 |
事業内容
田辺工業株式会社とその関連会社は、設備工事事業を中心に、日本国内外で幅広いサービスを提供しています。国内では、産業プラント設備工事、設備保全工事、電気計装工事、送電工事、管工事などの事業を展開しており、化学・医薬品業界をはじめとする多様な産業に対して、設計・製作・施工からメンテナンスまで一貫したサービスを提供しています。
海外では、中国、シンガポール、マレーシア、タイを中心に、産業機械装置の販売・メンテナンス、プラント設備の設計・施工・メンテナンス、表面処理事業などを手掛けています。特に、タイでは表面処理事業にも力を入れており、地域に根ざした事業展開を行っています。
また、同社は鋳造用工業炉の製造・販売も行っており、アルミ鋳物生産用工業炉をはじめ、産業機械の輸入・販売も手掛けています。これにより、田辺工業は製造業の基盤を支える重要な役割を担っています。
田辺工業の事業は、産業界の基盤を支える設備工事から、最先端の技術を要するプラント設備の設計・施工、さらには環境に配慮した表面処理事業に至るまで、多岐にわたります。これらの事業を通じて、同社は産業界の発展に貢献していると言えるでしょう。
経営方針
田辺工業株式会社は、設備工事事業を中心に、国内外で多岐にわたるサービスを提供している企業です。同社は、技術力と総合力の強化を経営の基本方針とし、お客様が満足する製造設備の提供を目指しています。不確定な経済環境の中、同社は安定収益基盤の確保、海外事業の強化、成長基盤の確立、人材基盤の強化、コンプライアンス体制のさらなる強化を基本戦略として掲げています。
中期経営計画では、2020年度から「成長促進」の時期と位置付け、連結売上高500億円以上、連結営業利益率8%以上、ROE10%以上、海外比率15%以上の目標達成を目指しています。この計画の下、田辺工業は、大型・高レベルのEPC案件の受注拡大や地域エリア及び事業領域の拡大に注力しています。また、海外事業では、アセアン域内を中心に事業展開を加速し、表面処理事業や設備工事事業の強化を図っています。
さらに、オリジナル製品の確立や新ビジネスモデル構築に向けた取り組みを進め、ICTを活用したウェアラブルカメラソリューションの提供など、新たなビジネスモデルの構築にも力を入れています。人材基盤の強化にも注力し、優秀な人材の確保と育成、専門技術の伝承に努めています。
これらの戦略を通じて、田辺工業は、厳しい経営環境の中でも持続的な成長を目指し、「常に世の中から必要とされ、存続する企業」としての地位を確立しようとしています。