石油資源開発JP:1662

時価総額
¥3518.3億
PER
9.7倍
「E&P事業」では日本海洋石油資源開発㈱が原油・天然ガスを生産し、「インフラ・ユーティリティ事業」では相馬LNG基地での気化ガス製造やガスパイプライン網を通じた販売を行う。

事業内容

石油資源開発は、主に「E&P事業」「インフラ・ユーティリティ事業」「その他の事業」の3つの事業セグメントを展開しています。国内外での事業活動を行い、23の子会社と20の関連会社を持つ大規模な企業グループです。

日本国内では、E&P事業として日本海洋石油資源開発が原油・天然ガスの生産を行っています。また、北日本オイルが石油資源開発から原油を購入し、販売しています。これにより、国内でのエネルギー供給を支えています。

インフラ・ユーティリティ事業では、石油資源開発は国産天然ガスや輸入LNGを原料とする気化ガスを製造し、800km以上のガスパイプラインを通じて販売しています。さらに、福島ガス発電を通じて発電事業も行い、再生可能エネルギーの開発にも取り組んでいます。

その他の事業では、エスケイエンジニアリングが坑井の掘削作業を請け負い、物理計測コンサルタントが掘削作業に関連する物理検層を行っています。また、ジャペックスエネルギーが石油製品の販売を行い、エネルギー関連の多様なサービスを提供しています。

北米では、Japex (U.S.) Corp.がE&P事業を展開し、Gulf Coast LNG Holdings LLCがフリーポートLNGプロジェクトに参画しています。これにより、北米市場でのエネルギー供給を強化しています。

欧州では、JAPEX UK E&P Ltd.が英領北海で、JAPEX Norge ASがノルウェー領海上でE&P事業を行っています。これにより、欧州でのエネルギー資源の開発と供給を進めています。

中東では、ジャペックスガラフがイラクのガラフ油田でE&P事業を展開しています。これにより、中東地域でのエネルギー資源の開発を進めています。

その他の地域では、東南アジアやロシアでE&P事業を展開しています。Energi Mega Pratama Inc.やサハリン石油ガス開発などの関連会社を通じて、これらの地域でのエネルギー供給を支えています。

経営方針

石油資源開発は、エネルギーの安定供給を通じた社会貢献を使命とし、持続可能な開発目標の実現に向けた取り組みを進めています。同社は、石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売を国内外で展開し、ガスサプライチェーンの強化や新技術開発を通じて、エネルギーや気候変動に関する課題解決に貢献しています。

同社は「JAPEX2050」と「JAPEX経営計画2022-2030」を策定し、カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。「JAPEX2050」では、2050年までに自社操業のGHG排出量をネットゼロにすることを目標に掲げ、CO2圧入・貯留技術の事業化や再生可能エネルギープロジェクトの拡大に注力しています。

「JAPEX経営計画2022-2030」では、収益力の強化と2030年以降を見据えた事業基盤の構築を基本方針としています。E&P分野、インフラ・ユーティリティ分野、カーボンニュートラル分野における重点項目を推進し、資本コストに見合う利益水準の達成と株主還元の強化を目指しています。

同社は、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを進める中で、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。これにより、総合エネルギー企業としての地位を確立し、社会的責任を果たすことを目指しています。