ダイコク電機JP:6430

時価総額
¥513億
PER
6.1倍
パチンコホール向けコンピュータシステム、パチンコ・パチスロ遊技機の開発・製造・販売を手掛ける。

沿革

1965-09大阪市東区(現中央区)にて、栢森新治が電気設備の開発・製造・販売を目的にダイコク産業を創業。
1966-07大阪市大淀区(現北区)に事務所を移転し、ダイコク産業株式会社を設立。
1970-06名古屋市のパチンコ遊技機メーカーへ電気部品の販売を開始。
1973-03名古屋市中村区に名古屋営業所を開設。
1973-07ダイコク産業株式会社から営業権の譲渡を受け、名古屋市中村区にダイコク電機株式会社を設立し、主にパチンコ業界向けに電気機械器具の販売開始。
1974-04電動式役もの付パチンコ遊技機登場により、制御ユニット製造開始。ダイコク産業株式会社の債権債務を引継ぎ、愛知県春日井市にミタカ電機株式会社を設立し、電気機械器具の製造開始。
1974-10ホールコンピュータ オミクロンコンピュータⅠ型発売。
1976-09ミタカ電機株式会社を吸収合併。
1979-04二重メモリーにより打ち止め処理、打ち込み設定を可能にした、ホールコンピュータ オミクロンLP-5500発売。
1981-04パチンコ遊技機の表示ユニット製造開始。島別、機種別の割数管理を可能にした、ホールコンピュータ オミクロンLP-7500発売。フィーバータイプ(現 第1種)のパチンコ遊技機の普及と共に全国に導入進む。
1984-06景品管理システム 景品管理POS オミクロンPS-80発売。
1985-11パソコンタイプの管理端末としてホールコンピュータ、POSのデータを複数日分蓄積し分析管理を可能にした、営業管理コンピュータ オミクロンM-70発売。
1986-12その後のパチンコ遊技機管理の主流となる大当たり中と通常時のデータを分けて管理するベース管理を可能にした、ホールコンピュータ オミクロンLP-7500X発売。
1990-04会員組織化した全国のパチンコホールの営業情報をデータベース化し、店舗経営を支援するダイコク電機戦略情報システム「DK-SIS」のサービス開始。
1990-05呼出ランプ インテリジェントランプIL-10発売。
1991-10各遊技機の大当たり回数等のデータを遊技客に公開する、情報公開端末 データロボVR-10発売。
1993-03CR機の確率変動中のデータ管理を可能にした、ホールコンピュータ オミクロンLP-7500X2発売。
1993-04全国共通パチンコ会員カード ロボカード発行開始。
1993-08玉、メダルの計数機とネットワーク(LAN)を組みセキュリティを強化した景品管理POS オミクロンPS-300発売。
1993-11液晶表示ユニット製造開始。
1995-12遊技客が任意のパチンコ台データを専用端末から収集し店外で分析、検討を可能にしたロボカード会員専用携帯端末 ポケロボ発売。
1996-06「CRモンスターハウス」の液晶表示ユニット、制御ユニットのハード、ソフトを開発し、株式会社竹屋に販売。
1996-09パチンコホールの台管理、景品管理、顧客管理の一元管理を可能にしたジェネスコンピュータトライコクス発売。
1999-11家庭用ゲームソフト「ネッパチ」発売(景品が当たるネットワーク型パチンコゲーム)。
2000-04ダイコク電機株式会社(旧 株式会社東興社)を形式上の存続会社として、500円額面株式を無額面株式に変更するため合併。
2000-05加盟パチンコホールからファンの携帯電話向けのメール配信を可能にした、ロボメールサービス開始。
2001-05ロボメールのサイトを「パチンコNOWi」と命名し、NTTドコモ公式サイトに掲載。
2001-10総合営業管理システムであるホールコンピューティングシステム「C」を発売。
2002-11東京証券取引所・名古屋証券取引所市場第二部へ上場。
2004-04東京証券取引所・名古屋証券取引所市場第一部へ指定。
2005-03「全日本パチンコ・パチスロ情報局(SKY PerfecTV! Ch.754)」の営業を株式会社テレビワールドより譲り受け。元気株式会社と業務提携並びに資本提携。
2005-10携帯電話・PCサイト「パチンコNOW」の名称を「データロボ サイトセブン」に変更。SKY PerfecTV! Ch.754「全日本パチンコ・パチスロ情報局」の番組名を「パチ・スロ サイトセブンTV」に変更。
2006-02元気株式会社(現 連結子会社)を株式取得により子会社化。
2006-03DAXEL株式会社(現 連結子会社)を設立。
2006-10SKY PerfecTV!「パチ・スロ サイトセブンTV」のチャンネル番号を、パチンコ・パチスロファンに親しみのある Ch.777に変更。
2007-10パチンコホールの経営支援を推進する新ブランド「MIRAIGATE」をリリース。
2008-10高機能呼出ランプ IL-A3 を発売。
2009-04「ファンファースト」をコンセプトとして、台毎データ表示機 BiGMO及び台毎情報公開装置プレジャーヴィジョンPV-77を発売。
2010-04ホールコンピューティングシステム「CⅡ」とパチンコホール向け会員制情報提供サービス「DK-SIS」が融合した店舗マネージメント支援ツール「CⅡ-SIS」をリリース。
2011-04環境配慮・省エネを特徴とする「ダイコク電機本社ビル」を名古屋市中村区那古野一丁目43番5号に竣工。
2011-05本社を「ダイコク電機本社ビル」に移転。
2011-07DAXEL株式会社(現 連結子会社)がパチスロの組合である日本電動式遊技機工業協同組合に加盟。
2012-02呼出ランプ ILシリーズをフルモデルチェンジした IL-Xを発売。
2012-04「ファン動向」を分析できるCRユニットVEGASIAを発売。
2013-03ダイコク産業株式会社(現 連結子会社)を設立。
2013-11モニターの大型化とコンテンツの充実によりファンの満足度を高めた情報公開機器BiGMO PREMIUMを発売。
2015-10アロフト株式会社(現 連結子会社)を設立。
2016-03巨大7セグと大型美麗液晶を搭載し、ファンファーストを具現化した情報公開端末REVOLAを発売。
2019-06業界初となるAIホールコンピュータ「X(カイ)」をリリース。
2022-04市場再編成に伴い、東京証券取引所プライム市場・名古屋証券取引所プレミア市場に移行。
2022-12株式会社グローバルワイズ(現 連結子会社)を株式取得により子会社化。
2024-04業界最大・最高画質13.3インチフルHD液晶にタッチパネルを採用した情報公開端末REVOLAⅡを発売。業界市場最大のデュアルセグを搭載し、出玉や盛況感をアピールする上部設置端末DUALINAを発売。

事業内容

ダイコク電機は、自社および子会社5社で構成されるグループ企業であり、主にパチンコ・パチスロ業界向けの製品とサービスを提供しています。同社の事業は大きく分けて二つのセグメントに分類されます。

まず、情報システム事業においては、パチンコホール向けのコンピュータシステム、景品顧客管理システム、情報公開システムの開発、製造、販売を行っています。このセグメントでは、ダイコク電機自身のほか、ダイコク産業株式会社や株式会社グローバルワイズが主な関係会社として挙げられます。

次に、制御システム事業では、パチンコ遊技機用の表示ユニットや制御ユニットの開発、製造、販売を手掛けており、パチスロ遊技機の企画、開発、製造、販売も行っています。また、遊技機に使用される部品の販売もこのセグメントの一環としています。この事業においては、元気株式会社、DAXEL株式会社、ダイコク産業株式会社、アロフト株式会社が関係会社として活動しています。

ダイコク電機グループは、これらの事業を通じて、パチンコ・パチスロ業界における多様なニーズに応える製品とサービスを提供し、業界の発展に貢献しています。

経営方針

ダイコク電機は、パチンコ・パチスロ業界向けの製品とサービスを提供する企業グループです。同社は、独自の発想と技術力を駆使し、時代の変化を捉え、市場のニーズに先駆けた製品の提案を続けることを基本方針としています。また、顧客からの支持を得ることを企業品質方針とし、ブランド力の向上に努めています。

中長期的な経営戦略として、ダイコク電機はパチンコ業界の情報システム企業として、業界の新しい成長を生み出す優れた情報インフラの提案を使命としています。ファン層の拡大を業界全体の発展につなげる信念のもと、パチンコホール、遊技機メーカー、そしてパチンコファンを結びつけるビジネスモデルを構築しています。これには、パチンコホールへの情報システム機器の提供やネットワークサービスの提供、遊技機メーカーへの表示ユニットや制御ユニットの提案、そしてパチンコファンへの情報サービスの強化が含まれます。

経営環境としては、パチンコ業界は遊技人口の減少や新型コロナウイルス感染症の影響に直面していますが、スマートパチスロの市場導入が順調であり、業界の回復が期待されています。ダイコク電機は、このような環境下で、パチンコホールの業績回復を最優先課題と捉え、ホール経営企業の業績向上に貢献するサービスの提供を目指しています。また、制御システム事業では、開発コストの低減や事業領域の拡大を推進しています。

これらの戦略を通じて、ダイコク電機はパチンコ・パチスロ業界の発展に貢献し、企業価値の向上を目指しています。