マンダムJP:4917

時価総額
¥1215.9億
PER
40.5倍
化粧品の製造販売を主業とし、日本やインドネシアでの製造、ピアセラボやPT MANDOM INDONESIA Tbkなどによる販売を展開する企業。

事業内容

マンダムは、化粧品の製造販売を主な業務とする企業グループです。このグループは、マンダム本社、18の子会社、1つの関連会社で構成されています。事業は主に日本、インドネシア、その他の海外地域に分かれています。

日本では、マンダムが自社ブランドの化粧品を製造し、販売しています。また、子会社のピアセラボがマンダムから仕入れた化粧品を販売しています。その他の事業として、エムビーエスが保険代理業や本社ビル管理を行い、マンダムウィルが国内グループ内業務を担当しています。

インドネシアでは、PT MANDOM INDONESIA Tbkが化粧品を製造し、販売しています。この子会社は、マンダムおよび他の海外子会社向けの製品も手がけています。また、PT ALLIANCE COSMETICSが主にALLIANCE COSMETICS SDN. BHD.から仕入れた製品を販売しています。

その他の海外地域では、ZHONGSHAN CITY RIDA COSMETICS CO., LTD.がマンダムおよび海外子会社向けの化粧品を製造し、販売しています。さらに、複数の連結子会社と持分法適用関連会社が、マンダムや海外製造子会社から仕入れた製品を販売しています。

このように、マンダムは日本国内外で多様な化粧品事業を展開しており、各地域での製造・販売活動を通じて市場に貢献しています。

経営方針

マンダムは、創業90周年を機に企業理念を刷新し、「人間系」という考え方を基にした新たな理念体系を構築しました。この理念は、デジタル化やAIの進化が進む中で、人間にしか成しえない価値を創造することを目指しています。マンダムは、社会における使命を果たすために、社員が遵守すべき原則や創業時からの精神を大切にしています。

マンダムは、2027年の100周年に向けて「VISION2027」を策定し、唯一無二の強みを持つ化粧品会社を目指しています。このビジョンは、過去の実績にとらわれず、未来志向での成長を目指すものです。11年間を3つの中期経営計画に分け、基盤整備期、変革・挑戦期、成長加速期と位置付けています。

マンダムは、マトリックス経営体制を採用し、事業と機能の連携を強化しています。2024年度からはCxO体制を導入し、グループ全体での経営資源の最適化と意思決定の迅速化を図っています。これにより、イノベーションの加速と成長性の向上を目指しています。

中期経営計画「MP-14」では、経済的価値と社会的価値の最大化を目指し、サステナブル経営を推進しています。日本事業の収益性改善やインドネシア事業の構造改革、ASEANエリアでの量的成長を重点的に進めています。また、EC体制の確立や社会・環境課題への対応も重視しています。

マンダムは、生活者の共感を得られる商品・サービスの提供を通じて市場を創造し、拡大を図っています。デジタル技術を活用した新価値創造(DX)にも注力し、顧客データの活用を進めています。これにより、生活者のウェルビーイング実現に向けた新規事業の探索を進めています。

グループ経営基盤の強化を図るため、人的資本の最大化や経営効率の向上を目指しています。日本にヘッドクオーター機能を配置し、グローバルでの企業ブランドの確立を目指したコーポレートブランディングを実践しています。これにより、持続可能な発展を目指しています。

マンダムは、財務戦略としてPBRの改善に取り組んでいます。収益性の改善やキャピタルアロケーションの策定を通じて、ROIC8.0%以上の達成を目指しています。新規事業やM&Aを含めた成長投資を積極的に行い、企業価値の最大化を図っています。