サイエンスアーツJP:4412株価

時価総額
¥187.6億
PER
153.2倍
フロントラインワーカー向けライブコミュニケーションプラットフォームの有力企業。クラウドSaaSの音声主体サービス「Buddycom」とイヤホンマイク等アクセサリーを展開。2025年8月期の解約率0.42%、NRR118.0%、機器の80%超が出資先製品や独占販売権製品で構成。全国展開。

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事業内容

サイエンスアーツは、フロントラインワーカー向けのライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を中核に事業を展開しています。同社はスマートフォンやタブレット、PC向けのクラウドアプリを通じて、トランシーバーのように複数人へ同時に音声連絡ができる機能に加え、通話履歴の再生、音声の文字化・翻訳、チャット、映像配信、位置共有、AIアシスタント連携などを提供しています。また、利用に合わせたイヤホンマイクやヘッドセットなどのアクセサリーも販売しています。

主要顧客は小売、交通インフラ、物流、ホスピタリティなど現場で働く従業員で、現場の即時連絡や業務効率化を目的に導入されています。同社はID単位のサブスクリプションを主軸に、年契約・月契約の料金プランとオプション課金で収益を構築しており、サブスクリプション収益が売上の大半を占めています。解約率が低く(0.42%)、NRRが高い(118.0%)ため、継続収益の安定性と成長性を両立しています。

事業構成はBuddycom事業が中心で、アクセサリー販売が継続的な追加収益を生んでいます。付加サービスとしてQRコード呼び出しやAI連携、緊急通知・録音の自動共有などのオプションを個別課金で提供し、ウェアラブルカメラや耐久性の高いスピーカーマイクなど現場向け機器で差別化を図っています。加えて、以前の主力であるデータベース製品の保守サポート事業も引き続き運営しています。

経営方針

同社は中長期的に安定したサブスクリプション収益の拡大を成長戦略の中心に据えており、経営判断の指標としてARR(年間継続収益)を重視しています。現時点で解約率は0.42%と低水準で、NRR(既存顧客の収益がどれだけ伸びているかを示す指標)は118.0%と高く、同社はこれらの安定指標を基盤に利用企業数やユーザー数の拡大、そしてユーザー当たり収益(ARPU)の向上を通じてARRの増加を目指しています。同社はサブスクリプションの月額・年額プランに加え、オプション課金やアクセサリー販売による継続的な追加収益を確保することで成長の安定化を図っています。

同社は製品と営業の両面に重点投資を行うことで差別化を図っています。まず製品面では、Buddycomを自社で内製開発する体制を維持し、音声の文字化・翻訳や映像配信、位置共有、AIアシスタント連携といった機能を迅速に追加することでミッションクリティカルな現場ニーズに応えています。営業面では販売代理店やパートナー網を戦略的に活用し、ブランディングとマーケティング投資で認知度を高めるとともに、現場向けのイヤホンマイクやヘッドセット、ウェアラブルカメラなどハード面での差別化により他社製品と明確に差をつけています。

同社は新市場開拓と事業拡大において、鉄道・航空・小売・介護・物流・公共など現場を抱える垂直領域を重点ターゲットとしています。クラウド型サービスという特性を活かし、国内の地方拠点や複数拠点を持つ企業への水平展開を進めるとともに、販売代理店やエコパートナーのネットワークを通じて営業効率を高め、ARPU向上のためにQRコード呼び出しや緊急通知の自動共有などオプションサービスの導入を推進していくことを目指しています。同社はこれらの施策で利用企業数と契約単価の両面を押し上げ、ARR増加を加速させる計画です。

同社は技術革新への継続的な投資を通じて製品競争力を高めることを目指しています。具体的には音声認識や自動翻訳の精度向上、映像や画像の扱いの強化、IoT機器との接続性向上といった開発を強化し、AI連携やデータの蓄積・分析による現場支援機能を拡充します。また、優秀な開発者や現場理解のある人材の採用・育成、そして内部管理体制の強化に投資することで、機能追加のスピードと運用の安定性を両立させ、ミッションクリティカルな現場での信頼性向上を図っています。