クラウディアホールディングスJP:3607

時価総額
¥30.1億
PER
8倍
婚礼関連のブライダル事業の大手、連結子会社15社で構成。婚礼衣裳の企画・製造・卸売とレンタル、ホテル・結婚式場との提携によるインショップや路面店での販売、リゾート挙式プロデュースや写真・美容・式場運営を展開。国内外で中国青島・ベトナム・米国拠点を含む展開。

事業内容

クラウディアホールディングスは、持株会社として連結子会社を通じて婚礼関連の事業を展開しています。同社の主力は婚礼衣裳の企画・製造・卸売と、消費者向けの衣裳レンタル・販売、リゾート挙式のプロデュース、写真・映像、美容、結婚式場の運営といったブライダルに関わる一連のサービスです。国内外に生産拠点と直営・提携の店舗網を持ち、ワンストップで式に関わるサービスを提供しています。

主要な顧客は貸衣裳店やホテル・結婚式場といった事業者および結婚を控えた個人です。収益は、ホールセール部門の衣裳の卸売・レンタル収入と、コンシューマー部門のレンタル・販売、挙式プロデュース、写真・美容、式場運営からの利用料やサービス料で構成されています。海外での製造や海外挙式サービスも売上に寄与しています。

事業は大きくホールセール部門とコンシューマー部門に分かれています。ホールセールでは株式会社クラウディアや株式会社二条丸八が衣裳の企画・製造・卸売と貸衣裳店向けのレンタルを行い、青島瑪莎礼服やベトナムの生産拠点が製造を担っています。コンシューマー部門では直営の衣裳室や「銀座クチュールNAOCO」などの店舗運営、国内外リゾート挙式のプロデュース、内田写真による写真・映像や美容サービス、直営式場や海外事業による顧客接点を持っています。

経営方針

クラウディアホールディングスは中長期的な成長を掲げ、売上高と自己資本利益率(ROE)を主要な目標指標としています。直近の連結売上高は13,591百万円で前年同期比2.8%増、ROEは8.0%と前年の5.1%から改善しており、同社は継続的にROEを8%以上に維持することを目指しています。ホールセール部門とコンシューマー部門の強みを活かし、両部門が連携することで収益性と市場シェアの向上を図る方針です。

同社は高付加価値商品の開発とサービス提供を重点投資分野と位置付けています。ホールセールではデザイン性や話題性の高いウエディングドレスの企画・製造を強化し、コンシューマー部門では衣裳、リゾート挙式、写真・映像、美容、式場運営の連携による顧客単価向上やクロスセリングを重視しています。具体的には商品開発の強化や市場動向に応じたスクラップ・アンド・ビルドを実行し、付加価値の高いサービスで差別化を図ることを同社は目指しています。

同社は事業領域の拡大をM&Aを中心に進める計画です。国内のブライダル市場での再編が進む中、投資先を慎重に選びつつ積極的に買収を検討することで直営店舗網や海外事業のさらなる拡充を狙っています。海外生産拠点を活用したコスト競争力の維持や、直営ブランド(例:銀座クチュールNAOCO)とリゾート挙式事業の組み合わせで新たな収益基盤を築くことを同社は目指しています。

同社は技術革新と内部管理体制の強化にも注力しています。リスク管理やコンプライアンスを高めるためのコーポレートガバナンス強化に加え、業務効率化や情報管理を進めるために必要に応じたシステム投資を行う方針です。顧客接点のデジタル化や生産・在庫管理の効率化、人材育成を組み合わせることでサービス品質の向上と利益拡大を同社は目指しています。