自重堂JP:3597

時価総額
¥281.1億
PER
20.8倍
ユニフォーム及びメンズウェアの企画・製造・販売の有力企業。ユニフォーム製品の一貫生産とパーツ組立て、メンズウェアの販売と海外製品の開発輸入を展開。衣料品製造販売の単一セグメントで子会社2社・関連会社2社体制。

事業内容

自重堂はユニフォームとメンズウェアの企画・製造・販売を主力とする企業です。グループで一貫生産からパーツの組立てまで手掛け、海外製品の開発・輸入も行っています。

同社の主要な顧客は企業や事業所向けの制服を必要とする製造業、建設業、医療・介護、サービス業などで、受注生産やリピート発注が多い点が特徴です。収益は製品の販売が中心で、卸売・小売や受注による安定した売上構造を確立しています。

同社は事業を衣料品製造販売の単一セグメントで運営しており、製造、販売、輸入・開発の三本柱で展開しています。製品ラインは作業服や防護服から日常のメンズウェアまで幅広く、グループの製造・販売拠点と連携して供給体制を整えています。

経営方針

同社は業績回復と安定的な売上確保を目指しています。直近の経営方針では「揃わなければユニフォームとは言えない」という基本に立ち返り、生産体制の再整備・強化を進めることで販売機会ロスの低減と顧客信頼の回復を重視しています。主要顧客である製造業・建設業・医療・介護・サービス業向けの受注生産やリピート発注を基盤に、卸売・小売を通じた安定収益の確保を狙っており、短期的には生産の安定化、長期的には既存顧客との契約継続率向上を数値目標として掲げることが考えられます。

重点投資分野としては自社の一貫生産力を活かした品質管理と価格競争力の強化に注力しています。具体的には生産ラインの見直し、部品から完成品までの工程管理の厳格化、在庫・発注の最適化を進めることで納期遵守とコスト低減を図っています。また、機能性とデザイン、価格のバランスを取った商品開発を推進し、持続可能性(SDGsに対応した素材・工程)を組み合わせた商品群で差別化を図っています。これにより「働く人」が求める実用性と選びやすさを両立させることを目指しています。

新市場開拓や事業拡大では、海外での製品開発・輸入の経験を生かして販路を広げるとともに、医療・介護分野など需要が伸びる領域への深耕を進めています。具体策としては得意先向けのカスタム受注体制の強化、法人向けのオンライン受注プラットフォーム整備、販売パートナーとの提携拡大などを通じて販売チャネルを多様化します。さらにレンタルやメンテナンスなど付加サービスの導入でライフサイクル収益を高め、顧客との長期的な関係構築を図っています。

技術革新への取り組みは、ものづくりの効率化と商品競争力の向上が中心です。生産管理システムの導入や工程の自動化、素材研究への投資で納期短縮と品質安定を狙い、リサイクル繊維や耐久性を高める加工技術など環境配慮型素材の採用にも取り組んでいます。また、トレーサビリティや在庫可視化といったデジタル化により受注から出荷までのリードタイムを短縮し、顧客ニーズに迅速に応える体制づくりを進めています。