AFC-HDアムスライフサイエンスJP:2927

時価総額
¥124.2億
PER
8.3倍
健康食品・化粧品・医薬品の有力企業。漢方医療用医薬品やサプリメント、健康情報発信と百貨店・飲食・不動産事業を展開。連結子会社23社体制、2025年9月に一部子会社が商号変更。中国拠点を中心に海外展開。

事業内容

AFC-HDアムスライフサイエンスは、健康食品や化粧品の研究開発から製造・販売を主軸に、医薬品の製造や健康・美容情報の発信まで手掛ける企業グループです。自社ブランドのサプリメントや化粧品を製造すると同時に、広告・番組制作などで商品訴求を行い、幅広い顧客接点を持っています。

同社の主な顧客は一般消費者で、通信販売や直販、百貨店での店頭販売を通じて商品を販売しています。医薬品は医療機関や薬局向けに供給し、さらに百貨店事業、飲食、不動産などの子会社事業も収益源になっており、中国などの海外子会社を通じた海外販売も展開しています。

事業は大きく6つのセグメントに分かれており、ヘルスケア(健康食品・化粧品)、医薬品(漢方系の医療用医薬品や一般用薬)、百貨店、飲食、不動産・建託、その他(観光・旅行・貸切バス・給食等)で構成しています。各分野は本草製薬やさいか屋、AFCスマイル不動産、研究開発会社や販売子会社、広告制作会社など複数のグループ会社によって運営しています。

経営方針

同社は、研究開発から製造・品質保証、販売・情報発信までをグループ内に内包して戦略的に統合することで、健康食品業界のリーディングカンパニーを目指しています。毎期継続的な成長を確保したうえで収益性を高めることを経営目標としており、主要な経営指標には売上高経常利益率を用いて改善を図っています。事業は健康食品・化粧品、医薬品、百貨店、飲食、不動産・建設、その他といった6つのセグメントで構成され、通信販売や百貨店、直販、海外子会社(中国など)を通じた販路を活用して売上拡大を目指しています。

重点投資分野としては、研究開発と製造・品質管理体制の強化を最優先に位置付けています。同社は業界トップ水準の製造管理体制の確立を掲げ、独自技術や独自原料の開発に注力することで価格競争だけに陥らない差別化を図っています。小ロットから大ロットまで対応できる低コスト・短納期の生産体制や、企画設計から品質保証、販売戦略支援までを一貫して提供する「トータルプロデュース」機能を整備することで、顧客ニーズに迅速に応えることを目指しています。

新市場開拓や事業拡大では国内市場の人口減少を見据えた国際化を推進しています。具体的には販路拡大と各国の規制やニーズに合わせた商品開発を進め、海外販売を強化していく計画です。また、2021年に百貨店の㈱さいか屋と飲食の㈱なすびを連結子会社化したことを活かし、通販コンテンツやECインフラの共有、百貨店でのマーケティングリサーチによる相互販促などで有効顧客の大幅獲得を目指しています。通信販売における顧客基盤の拡大を重点施策に掲げています。

技術革新への取り組みとしては、産学官連携による製品のエビデンス追求と、「抗加齢」をテーマにした予防志向のサプリメント開発を推進しています。マーケティング面では自社でのテレビショッピング番組や健康・美容専門番組の自主制作を行い、商品訴求力を高める施策を取っています。物流面でも受注翌日配達体制を活かした高水準の物流システムを構築しつつ、人材育成(現場教育を中心としたOJTに加え即戦力採用)やダイバーシティ推進で組織力を高め、研究開発から販売までの一貫した技術・サービス革新を図っています。