グリーンモンスターJP:157A

時価総額
¥21.1億
PER
13.5倍
投資学習支援事業を展開し、FXや株式投資のデモトレードアプリ「FXなび」「トウシカ」「株たす」、金融教育やファイナンシャルプランニングサービスを提供。

沿革

2013-07インターネット広告代理事業を主な目的として、東京都渋谷区にて当社設立
2014-03東京都世田谷区に本店移転
2014-06株式投資初心者向けの学習アプリ「株初心者説明書」をリリース
2016-11FX初心者向けの学習アプリ「まるまるFX」をリリース
2017-06東京都世田谷区内で本店移転
2018-01FXデモトレードアプリ「FXなび」をリリース
2018-07「FXなび」のTVCMを開始
2018-10東京都渋谷区に本店移転
2018-11TV番組「おとこを磨く経済学」を放送開始
2019-09株式投資デモトレードアプリ「株たす」をリリース
2020-05マネープランシミュレーションアプリ「トウシカ」をリリース
2021-12暗号資産デモトレードアプリ「暗号資産なび」をリリース
2022-05人工知能(AI)を使った投資自動売買サービスを手掛ける株式会社efitと資本業務提携
2022-12ファイナンシャルプランニング(FP)サービスを提供する株式会社FPコンサルティング(現連結子会社)、FPに関する実行支援サポート、FPに関する研修・教育サービスを提供する株式会社FPCソリューションズの全株式を取得
2023-03一般社団法人全国銀行協会と共同で、家計管理・株式投資デモトレードアプリ「まねらん」をリリース
野村ホールディングス株式会社と共同で「つみたて投資学習アプリ Powered by トウシカ」をリリース
2023-05株式会社FPコンサルティングが株式会社FPCソリューションズを吸収合併
2023-08「株たす」にて、実際の株主優待と同等の商品がもらえる「誰でも株主優待」をリリース
2023-10三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社が同社専用の従業員向けの投資学習アプリとして「株たす」を採用
2023-11「株たす」にて、米国株のデモ取引機能をリリース

事業内容

グリーンモンスターとその連結子会社である株式会社FPコンサルティングは、主に二つの事業セグメントを展開しています。一つ目は、投資学習支援事業で、特にFX、株式投資、資産形成に関する知識を広めることを目的としたスマートフォン向けアプリの開発・運営に力を入れています。これらのアプリは、漫画やイラストを用いた入門向け学習コンテンツや、リアルタイムデータを活用したデモトレード機能など、ゲーム感覚で投資を学べる体験型の内容が特徴です。例えば、「FXなび」ではFXの基礎から学べ、「トウシカ」ではマネープランシミュレーションが、「株たす」では株式投資のデモトレードが可能です。

二つ目のセグメントは、ファイナンシャルプランニングサービスです。株式会社FPコンサルティングでは、法人や個人に対して金融教育やライフプランニングの提案、住宅購入や相続対策のアドバイスなど、幅広いファイナンシャルプランニングサービスを提供しています。特に、従業員のファイナンシャルウェルビーイングの実現を目指し、オーダーメイドのセミナーやオンライン研修、個別相談サービスなどを展開しています。

ビジネスモデルとしては、投資学習アプリはユーザーに無料で提供され、アプリを通じて証券会社やFX会社の口座開設が行われると、グリーンモンスターはアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)を介して成功報酬を得る仕組みです。一方、ファイナンシャルプランニングサービスでは、顧問契約やセミナー開催、個人向けサービス提供などに対する対価や、提携ファイナンシャルプランナーへの業務委託、保険代理店や不動産仲介業者の紹介手数料などが収益源となっています。

経営方針

グリーンモンスターは、金融教育と資産形成の促進をミッションに掲げ、投資学習支援事業とファイナンシャルプランニングサービスの二つの主要事業を展開しています。同社は、特に投資未経験者やライトユーザーをターゲットに、体験型投資学習アプリの開発・提供に注力しており、これらのアプリはゲーム感覚で投資を学べることが特徴です。また、ファイナンシャルプランニングサービスでは、法人や個人に対して幅広い金融教育やライフプランニングの提案を行っています。

経営戦略として、グリーンモンスターは新NISA開始の追い風を捉え、既存事業の拡充に加え、「OEM」「ファイナンシャルプランニングサービス(FP事業)」の拡大を進め、新たな収益の柱を築くことを目指しています。中長期的な成長戦略としては、ユーザー基盤と事業基盤の構築フェーズを経て、収益の拡大及び事業ポートフォリオの多角化を図る方針です。

また、同社は投資デビュー支援数(口座開設数)と報酬単価を重視し、アプリダウンロード数を先行指標としています。事業上及び財務上の課題としては、サービスの認知度向上、プロダクトの強化、人材確保と組織体制の整備、システムの安定稼働、内部管理体制の強化、財務体質の強化などが挙げられています。

このように、グリーンモンスターは、投資学習支援とファイナンシャルプランニングサービスを軸に、金融教育の普及と資産形成の促進を目指し、新たな収益の柱の構築と事業の多角化を進める成長戦略を推進しています。