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アイペットホールディングス【JP:E35826】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
アイペットホールディングスは、ペット保険事業を中核とする持株会社です。同社は子会社のアイペット損害保険を通じて、犬・猫向けの医療費用保険「うちの子」シリーズや手術費用に特化した「うちの子ライト」など4つのペット保険商品を提供しています。また、オンラインでペットの健康相談ができるサービスも展開し、ペットと飼い主の豊かな生活をサポートしています。
同社の主要顧客は全国のペット飼育者で、収益は保険料収入が中心となっています。販売チャネルは大きく2つに分かれており、全国867社のペットショップ代理店や362社の一般代理店を通じた代理店販売と、インターネットを活用したダイレクト販売を展開しています。特にペットショップでの生体購入時に加入できる商品は競合優位性の源泉となっており、全国5,550の提携動物病院では窓口での保険金精算が可能です。
事業セグメントは主にペット保険事業とオンラインペット健康相談事業で構成されています。ペット保険事業では通院から手術まで幅広くカバーする総合タイプから、手術に特化した低価格タイプまで顧客ニーズに応じた商品ラインを用意しています。子会社のペッツオーライでは獣医師やドッグトレーナーへのオンライン相談サービスを提供し、デジタル認証アプリ「Wan!Pass」の開発も進めており、ペット同伴可能な施設の拡大を目指しています。
経営方針
アイペットホールディングスは、2022年度から3年間を基盤強化期間と位置付けた中期経営計画を推進しています。同社は主力のペット保険事業において「質を伴うトップラインの向上」「生産性の向上」「経営基盤の強化」を重点方針として掲げており、保有契約件数は2022年3月末時点で約73万件に達し、前年度比17.1%増という順調な成長を実現しています。ペット保険市場は2021年に1,017億円規模まで拡大しており、同社は市場シェア26.8%でトップポジションを維持しながら、さらなる成長を目指しています。
収益性向上に向けた差別化戦略では、全国5,550の提携動物病院での窓口精算サービスという独自の強みを活かしつつ、商品改定により若齢層の保険料引き上げと高齢層の保険料引き下げを実施しました。これにより損害率の上昇抑制と継続率向上の両立を図っています。また、ペットショップチャネルでの長年培った強固な関係性を基盤として販売代理店支援を強化し、インターネット販売では顧客一人ひとりに対応したマーケティング手法を推進することで、効率的な新規獲得を実現しています。
新市場開拓では、2021年に子会社化したペッツオーライを通じてオンラインペット健康相談事業に参入し、グループシナジーの創出を進めています。同事業のユーザー登録者数は前年度比約2.2倍に拡大し、新たにペットのワクチン接種状態や飼い主の知識をデジタル認証する「Wan!Pass」アプリの実証実験も開始しました。この取り組みにより、ペット同伴可能な商業施設の拡大を目指し、ペットと人が共に行動できる社会の実現に向けた新たな価値創造を図っています。
技術革新への投資では、更なる成長に備えた基幹システムのアップデートを着実に進めており、事業効率の向上と事業費の合理化を同時に追求しています。同社は在宅勤務制度の整備や本社移転による業務効率化、予防啓蒙や適切な契約引受体制の強化による損害率抑制など、デジタル化と業務プロセス改善を通じた生産性向上に継続的に取り組んでいます。これらの基盤強化により、日本のペット保険普及率が16%にとどまる成長余地の大きい市場で、持続的な競争優位性の確立を目指しています。