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東京海上日動火災保険【JP:E03823】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
東京海上日動火災保険は、日本を代表する大手損害保険会社として、自動車保険、火災保険、海上保険など幅広い保険商品を提供しています。同社は国内での圧倒的な事業基盤を活かしながら、海外市場への展開も積極的に進めており、世界各国で保険事業を運営しています。親会社である東京海上ホールディングスのもと、子会社228社、関連会社19社という大規模なグループ体制を構築しています。
同社の主要顧客は個人から大企業まで多岐にわたり、特に自動車保険と火災保険が収益の柱となっています。国内市場では長年培った代理店ネットワークを通じて安定的な保険料収入を確保する一方、海外事業の拡大により収益源の多様化を図っています。保険料として集めた資金を運用することで得られる資産運用益も、重要な収益源の一つです。
事業構造は大きく「国内損害保険事業」「海外保険事業」「金融・その他事業」の3つに分かれています。国内損害保険事業では自動車、火災、傷害、海上保険など従来型の保険商品に加え、サイバー保険など新分野の商品開発にも注力しています。海外保険事業では買収や現地法人設立を通じて事業領域を拡大し、金融・その他事業では保険以外の金融サービスも手がけることで、総合的な金融グループとしての地位を確立しています。
経営方針
東京海上日動火災保険は、2024年度から始まった中期経営計画において「Re-New」をキーコンセプトに掲げ、抜本的な経営変革に取り組んでいます。同社は「本当に信頼されるお客様起点の会社」と「リスクソリューション(保険+α)で次代を支える会社」という2つの柱を軸に、持続的な成長を目指しています。2025年度の事業別利益は1,470億円を見込んでおり、前年度の1,269億円から大幅な増益を計画しています。この背景には自動車保険のレートアップや、前年度に発生した北米での賠償責任保険に係る特殊要因の解消が寄与すると予想されています。
同社の重点的な差別化戦略として、従来の保険商品の提供に留まらず、リスクの事前予防から事後対応まで包括的にカバーする「保険+α」のサービス展開を強化しています。特に気候変動による災害の激甚化や地政学リスクの高まりといった新たなリスク環境に対応するため、サイバー保険をはじめとした新分野の商品開発に注力しています。また、営業目標の設定方法を見直し、不適切な本業協力の解消に取り組むことで、保険本来の価値でお客様に選ばれる会社への変革を進めています。
新市場開拓については、海外事業の拡大を重要な成長戦略として位置付けています。北米市場での事業基盤強化を図りつつ、アジアをはじめとする新興国市場での事業拡大にも積極的に取り組んでいます。一方で、国内においては政策株式の売却を加速させており、2029年度末までには政策株式の残高をゼロにする方針を打ち出しています。これにより資本効率の向上と事業の選択と集中を図り、保険事業への経営資源の集中を進める計画です。
技術革新への取り組みでは、デジタル変革を通じた業務プロセスの効率化と顧客サービスの向上に重点を置いています。ITコストの増加を織り込みながらも、デジタル技術を活用したリスクアセスメント能力の向上や、顧客接点のデジタル化を推進しています。同社は過去に発生した保険料調整事案や情報漏えい事案を受け、コンプライアンス体制の強化とリスク管理システムの高度化にも積極的に投資しており、透明性の高いガバナンス体制の構築を通じて、長期的な企業価値向上を目指しています。