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西日本新聞社【JP:E00697】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
西日本新聞社は、九州地区を基盤とする総合メディア企業として、新聞発行を中核事業に展開している地方新聞社です。同社は日刊新聞「西日本新聞」の朝夕刊発行に加え、デジタルアプリ「西日本新聞me」によるオンライン報道サービスを提供しています。新聞事業に関連する広告制作、イベント運営なども手がけ、地域密着型のメディアグループとして事業を展開しています。
同社の収益構造は、新聞購読料と広告収入を柱とする従来型のメディアモデルが中心となっています。広告事業では、グループ会社を通じて新聞広告の制作から取次ぎ、折込広告まで一貫したサービスを地域の企業や団体に提供しています。また、所有する不動産の賃貸収入も安定的な収益源として重要な位置を占めています。
同社の事業は「メディア関連事業」「不動産事業」「その他事業」の3つに区分されます。メディア関連事業では印刷や輸送などの関連業務もグループ内で完結させており、不動産事業では賃貸管理から開発・売買、仲介まで幅広く展開しています。その他事業として食品販売やコインパーキング運営なども手がけ、地域に根ざした多角的な事業ポートフォリオを構築しています。
経営方針
西日本新聞社は2025年中期経営計画において、現在の減収トレンドからの転換を最重要課題に掲げ、「増収」の実現に向けた抜本的な構造改革を進めています。同社は24年4月から2カ年計画で「メディア事業のモデルチェンジ」「グループ営業の拡充」「経営基盤の強化」の3つの方針を軸に、紙メディア事業の赤字体質からの脱却を目指しています。新聞発行部数の減少や広告収入の落ち込みが続く中、同社は新たな収益の柱を育てることで持続可能な成長基盤の構築を図っています。
デジタルメディア分野では、スポーツ専門サイト「西スポWEB OTTO!」が大幅な増収を実現し、24年度下期には想定より早く黒字転換を達成しました。電子版「西日本新聞me」も着実に有料会員数を増やしており、これらのデジタルプラットフォームを起点としたスポーツビジネスなど関連事業の拡大を進めています。同社は読者の顧客生涯価値向上を追求し、紙媒体からデジタルメディアへの事業モデル転換を加速させています。
新市場開拓では、グループが展開する「脳活新聞プロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトはシニア層の認知機能低下予防を目的とした脳トレ問題の掲載から始まり、関連イベントや物販を通じて新たな収益源を創出しています。日本新聞協会の24年度新聞経営賞を受賞するなど、その取り組みは業界からも高く評価されています。また、新聞販売に次ぐ「第二の柱」として不動産事業が着実に業績を伸ばしており、同社は不動産に次ぐ第三の収益柱の育成に注力しています。
営業体制の強化では、組織再編を実施し事業の選択と集中を進めています。地元企業や地方自治体のニーズ分析を深めて法人・自治体向け営業を強化し、グループ各社の連携を深めることで「稼ぐ力」の増強を目指しています。編集面では25年4月から経済面や地域版コンテンツの再編を実施し、限られた経営資源でより効率的な紙面制作を実現する体制を構築しました。これらの取り組みにより、同社は地域メディアとしての存在価値を保ちながら収益性の向上を追求しています。