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Laboro.AI【JP:5586】株価
株価の推移
出来高の推移
PERの推移
PBRの推移
時価総額の推移
事業内容
Laboro.AIは、企業向けのオーダーメイドAI開発と導入支援を中核に事業を展開しています。同社は顧客と共同で事業構想からPoC、実装、継続的なチューニングまで一気通貫で手がける「カスタムAIソリューション事業」を主力とし、生成AIを活用したセミカスタムの取り組みなど多様な提供形態を持っています。
同社の主要顧客は半導体や自動車、産業機械、化学、ライフサイエンスといった研究開発型産業や、消費財・流通・交通・金融などの社会基盤・生活者産業の大手企業が中心です。収益はプロジェクト単位の委託料が中心で、重要テーマを長期・大規模で担うことで安定的かつ継続的な収益を確保する構造になっています。
事業は大きく「カスタムAIソリューション事業」と、グループ会社CAGLAが担う「システム開発事業」に分かれます。カスタム側ではフルカスタムのAIソリューションデザインとセミカスタムのエージェントトランスフォーメーションを軸に、最適化や生成AIエージェント、画像検査や文章分類などのソリューション群、AIカメラや開発フレームワークといった技術基盤を組み合わせて提供しています。
経営方針
同社は、顧客企業の新規製品・サービス創出や事業モデルの転換を直接支援する「バリューアップ型AIテーマ」を主軸に事業成長を目指しています。具体的には、オーダーメイドのAI開発から導入・運用まで一貫支援するカスタムAIソリューションを強化し、高単価で長期的な顧客取引を拡大することで売上高成長率と売上総利益率の向上を図っています。市場面では、国内のAI関連市場は2023年に約1.14兆円、2026年には約2.17兆円へと拡大が予測され、同社が主に狙うバリューアップ型の構築サービス市場は2023年で約1,500億円、2026年には2,200億円〜3,000億円程度へ拡大すると見込んでおり、同社はこの成長を取り込み事業規模を拡大する戦略を取っています。
重点投資の分野は、研究開発型産業(半導体、自動車、材料、化学、ライフサイエンス等)と社会基盤・生活者産業(消費財、流通・小売、交通・都市インフラ、金融等)の二領域に絞られています。差別化の核は、顧客の事業課題を深く理解して最先端の技術を実装する「ソリューションデザイン」の蓄積で、学術起点の高度な手法を自前で実装できる点を強みにしています。これにより、汎用の安価な製品で短期展開するアプローチと異なり、顧客の中核テーマに関わる長期プロジェクトを受注しやすく、グローバルトップ企業との共同プロジェクトを獲得している点が差別化要因です。
新市場開拓や事業拡大では、既存のプロジェクトで得たノウハウを横展開してサービスラインアップを拡充するとともに、グループ会社化したCAGLAを通じたシステム開発・UI/UXの強化で製造業などへの提供力を高める計画です。過去に400件を超える導入実績を基に、再利用可能な技術資産を増やして他業界への応用を加速し、新規顧客獲得数の増加と継続顧客からの売上成長を経営指標として追います。成長投資は人材採用・育成、マーケティング、開発インフラ整備に重点配分し、投資資金は内部留保と必要に応じたエクイティファイナンスで賄う方針です。
技術革新への取り組みとしては、プロジェクト間で共通利用できる三つの技術資産「ソリューション開発ノウハウ」「ハードウェア一体型基盤」「AI開発フレームワーク」を整備し、開発効率と品質の両立を図っています。人材面では、実践を通じて専門性を高めるOJT/Off-JTにより「ソリューションデザイナ」や「エージェントトランスフォーメーションプロデューサー」を育成し、生成AIやエージェント技術の活用を進めながら情報管理・内部統制の強化も並行して実行します。これらにより、同社は技術と事業戦略を結び付けて持続的な競争力を構築することを目指しています。