コラボスJP:3908

時価総額
¥14.1億
PER
18.9倍
クラウドサービス事業を展開し、IP電話交換機システム「@nyplace」や顧客情報管理システム「COLLABOS CRM」などを提供する企業。

事業内容

コラボスは、コールセンターやマーケティング部門を持つ企業向けにクラウドサービスを提供しています。具体的には、IP電話交換機システムや顧客情報管理システムなど、企業とユーザー間のコミュニケーションを円滑にするためのシステムを開発し、月額料金制で提供しています。

クラウドサービスの利点として、企業は大規模な設備投資を避け、導入コストを抑えつつ、短期間でシステムを利用開始できます。また、必要なときに必要な分だけ利用できるため、コストの最適化が可能です。システム保守やバージョンアップも月額費用に含まれています。

コラボスのサービスは、テレマーケティング事業者やBPO事業者をはじめ、メーカー、小売、金融業界など幅広い業種で利用されています。小規模から大規模まで、さまざまな規模のコールセンターに対応し、ワンストップでサービスを提供する体制を整えています。

同社のクラウドサービスには、IP電話交換機システム「@nyplace」や「COLLABOS PHONE」、AIコールセンターシステム「VLOOM」などがあります。これらは、在宅勤務にも対応し、通話録音や音声認識機能を備えています。

顧客情報管理システムとしては、「COLLABOS CRM」や「COLLABOS CRM Outbound Edition」があり、受電型や発信型のコールセンター業務に特化した機能を提供しています。これにより、業務効率化や顧客満足度の向上が図れます。

さらに、業務効率化を支援する付加的サービスとして、「GROWCE」や「UZ」などがあります。これらは、マーケティング機能を統合したCRMシステムやAIを活用したマーケティングシステムで、顧客情報の分析や広告テキストの自動生成を行います。

コラボスは、AI技術を活用した「AmiVoice Communication Suite」や通話録音システム「Packet Folder」なども提供しています。これにより、通話内容の自動テキスト化や通話品質の向上が可能です。

また、「Afullect」や「CollasQ」などのサービスも提供しており、コールセンターの機会損失を防ぐ機能やFAQ情報の蓄積システムを備えています。これにより、企業の生産性向上や業務効率改善に貢献しています。

経営方針

コラボスは、企業理念として「熱心な素人は玄人に勝る-新しいことを自分で創めよう-」を掲げ、顧客とのエンゲージメントを強化するための成長戦略を推進しています。特に、コールセンターやマーケティング部門で蓄積されるデジタルデータを活用し、One-to-Oneのカスタマーサポートを実現することを目指しています。

同社は、2024年から2026年までの中期経営計画を策定し、成長戦略として「@nyplace」の安定成長と独自サービスの飛躍成長を掲げています。「@nyplace」では、交換機のバージョンアップや体制の最適化を通じて、収益基盤の強化を図ります。また、独自サービスでは、AIを活用したコールセンターシステム「VLOOM」やマーケティング活用型サービス「GROWCE」などを通じて新市場を開拓します。

コラボスは、売上高とサービス別月次利用数を重要な経営指標とし、これらの指標を通じて事業活動の成果を測定しています。2025年3月期には、成長投資による独自サービスの売上高を着実に伸ばすことを目指していますが、現時点では想定する売上貢献には至っていません。

同社は、クラウドサービス事業の競争が激化する中で、クライアントニーズに応じたサービス提供やシステムの可用性向上を重視しています。さらに、販売力強化や事業領域の拡大、開発力の強化、システム安定性の向上、組織体制整備、人材育成、内部管理体制の強化を優先課題として取り組んでいます。これにより、安定した収益基盤の早期確立を目指しています。